その後いかがお過ごしでしょうか。
最近日本各地で熊とタイガーマスクの出没情報が報告されています。
またこの春に予想されているスギ花粉の大量飛散に先立ち、伊達直人が大量飛散している模様です。
まあなにはともあれこうした善意の輪が広がるというのはいいことです。
でも初めはただ単に紙に「伊達直人」と書かれていただけだったものが、ついには本当に「虎の覆面をかぶった人」まで現れたと報道されていました。
で、思ったのですが、「タイガーマスク」という名前そのものがすでに確立されたひとつのキャラクターになっていますので、その扮装をした人を説明する場合は、「『タイガーマスク』のマスクを被った人」と言うべきではなかろうかということです。
なにしろ本人は「タイガーマスク」に扮して寄付を手渡そうとしたのです。
おそらくその人もその格好をするのはかなり恥ずかしかったと思うのです。
しかしそこは勇気を振り絞って恥ずかしさを吹き飛ばし颯爽と現れたというのに、「あっ、この人虎の覆面をかぶってる」なんていう妙に冷静な反応をされたらあんまりだと思うのです。
私も子供の頃、自分では上手に描けたと思ったサンダーバード2号の絵を、父親に「湯たんぽか?」と言われた時にはショックでした。
父親ならもっと子どもの周囲に気を配り、ちょっとくらい絵が下手でもそこはもう一度よく思い起こし、「あっ、そういえばタカシは最近サンダーバード2号がお気に入りだったから・・・そうか、これはサンダーバード2号の絵だな」という答えを導き出し、「おっ、これはサンダーバード2号だな!」と言ってあげるべきなのです。だいいち子どもが湯たんぽの絵を描くと思うか?
なので虎の覆面をかぶった人が現れたら、そこはみんなして「あっ!タイガーマスクだ!」と言ってあげなくちゃいけないと思うのです。
なにしろこれは現代のロマンなのです。
冷めた目で見たり、ましてや正体を暴こうなんてことは絶対にしてはいけないのです。
同じようにどこかのお寺に安置してある「人魚」や「河童」のミイラも、あまり最先端の技術を駆使して調べてはいけないのです。
それを何を思ったかX線だかなんだかで人魚のミイラを調べ、「あれは猿と魚をくっつけたものだ」とか発表するなんてのはいかがなものでしょう。
せめて「あれは猿と魚が種族の垣根を越えて愛し合い生まれた子ども・・・かも?」くらいに留めておいて欲しいと思うのです。
とにかく長引く大不況で閉塞感も極限状態に達している世の中ですから、せめてほんの少しの夢を見させて頂きたいと、切にお願いする次第なのであります。
あれは紛れもなく「タイガーマスク」だし、「人魚のミイラ」だし、「サンダーバード2号」なんだよ!
と、ぜひともみんなで思い込みましょう。
*このメルマガの後半へ続く
〔本題〕実際のメルマガではここに新着情報などが載ります。
*このメルマガの前半からの続きです。
といったところで今回のメルマガはこれにておしまいです。
日本列島は強い寒気に見舞われておりますが、くれぐれもお風邪など召しませんように。
それではまた来週まで、
ごきげんよう!