これはインド・ラジャスタン州で見た民族舞踊の一コマです。ご覧のように踊り子(「ダンサー」より「踊り子」の方がしっくり来る雰囲気でした)が何重にも重ねた壺を頭の上に乗せて踊っております。その抜群のバランス感覚を駆使して踊る様は実に見事でした。
しかし踊りはそれだけでは終わらず、火の着いた壺(壺の中で火が燃えているのです)を頭に乗せて踊ったり、砕いたガラスの上で素足で踊ったりするのです。
う~ん・・・イマイチそういう危険を冒す意味が理解できません。
最初の壺を重ねて踊る様は、普段から頭の上に水瓶やら荷物やらを乗せる習慣のある人たちが、その習熟した技を踊りに盛り込み、ここぞとばかりに(元々は村のお祭りかなにかで)「どうだ!すごいだろう!」と自慢しながら披露するというのが発祥じゃあないかと想像できるのですが・・・
あー、もしかしたら、火の着いた壺を頭に乗せるのは「私は炎天下でも平気で仕事ができます」という意味で、砕いたガラスの上に乗るのは「あたしゃたとえ茨の道でもぐんぐん歩いて行けちゃうもんね」ということで、結婚前の女性が男性にする自己アピールが起源なのかもしれません。
まあいずれにせよ観光で訪れた地で見るそういうアクロバティックな踊りは、私にはどうにも痛々しいものにしか見えなかったのであります。
ふつーに踊ってくれたらそれでいいのになあ。
だってボクは、素顔の君が一番好きなのサッ!
[dfads params=’groups=39&limit=1′]