browser icon
You are using an insecure version of your web browser. Please update your browser!
Using an outdated browser makes your computer unsafe. For a safer, faster, more enjoyable user experience, please update your browser today or try a newer browser.

ここは鳥の天国なのだ:アレッピーからクイロンへの水路

         
  • 公開日:2010年10月5日
  • 最終更新日:2022年6月3日

依然としてアレッピーからクイロンへ向かう船の上です。

そもそもが自然豊かな南インドであり、しかも水辺ということもあって、この水路沿いにはたくさんの野鳥がいて、ここまで来る間にもいろいろな鳥を見て来たのですが、チャイニーズ・フィッシング・ネットの辺りからはその数がぐんと増えて来ました。目に付く大きな鳥はどれも魚を主食としている種類のようで、人間にとっての良い漁場は、当然彼らにとっても良い餌場というわけなのであります。

私は鳥の種類をよく知らないのですが、それでも大雑把な分類をしてみますと、黒のが「鵜(ウ)」の仲間で、白いのが「鷺(サギ)」の仲間ということになるでしょうか。サギ(と決めつけてますが)は白い体に細くて長い脚を持ち、くちばしも細くて真っ直ぐで、まるでサーベルのようで実に美しい姿をしています。

しかしそんなサギたちがこうして漁船の淵に大量にとまっている光景に出くわすと、きれいだなあと思うより先に滑稽に思えてしまうから不思議です。日本ではあまりこのサイズの鳥がたくさん並んでいるという光景を目にしないので、そのあまりの不自然さがおかしく思えてしまうのでしょうか。

一方こちらは「鷲(ワシ)」でしょうか、それともトンビでしょうか。そこらへんの違いは私にはよくわかりませんが、いずれにせよ猛禽類というやつでありまして、前出のウやサギがくちばしで魚を獲るのに対し、こいつは上空から水面に急降下するや、その鋭い爪でもって魚をギュッとつかんで再び空に舞い上がるという荒業を見せるので、それはもう実にかっこいいのです。

さらに空の飛び方がまたかっこいいです。飛び始めはその大きな体を空中に持ち上げるために力強く羽ばたき、やがて上空に至るとうまいこと風をつかまえ、実に優雅な舞を見せるのです。

その雄姿は、いいかげん船の旅に飽きて来た私には、本当にうらやましく思えたのであります。

さて、ここにはそんな美しく優雅な鳥たちだけでなく、こんな鳥もいます。はい、合鴨ですね。

こいつらはそこらの農家(漁師の家かもしれませんが)で飼われているもので、のんびり水路に浮かんでいたところ、この船が全速で近づいて来たのであわてて逃げ惑っているという、実にマンガチックで笑えるシーンなのでした。

とまあ、とにかく長時間の船旅ですので、鳥でもなんでもジロジロ見てあれこれ思いを巡らせたりしないと、時間が長く感じてしかたないのであります。

次のページへ行く

目次へ行く前のページへ行く

インドの伝統工芸細密画