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最南端で黙々とかじる:カニャークマリ

         
  • 公開日:2011年5月9日
  • 最終更新日:2022年6月3日

インド亜大陸最南端の岬カニャークマリはヒンドゥー教の聖地であり、この地には毎日全国から大勢の信者がやって来ては、沐浴したり祈りを捧げたり見物したりなんか食べたり飲んだりしているのであります。
まあ目的地が「聖地」で名目が「巡礼」であったとしても、旅行に出るというのは一大イベントであり楽しいことなのです。

で、ここにはそんな人たちを目当てにした物売りもたくさん出ているのですが、私の大好きな「あれ」も出ておりました。

はい、トウモロコシ屋です。こいつは焼いたものではなく茹でたもので、上の写真は皮ごと茹でたものを並べて売っているところです。もしかしたらタクアンだと思った方もおられるかもしれません。

インドのトウモロコシは粉っぽくて固いのですが、この茹でたやつが冷えるとそりゃあもう固いのなんのってありゃしません。歯の悪い私はこれ一本食べるのに軽く30分はかかってしまいます。でもそんな固いトウモロコシを黙々とかじりながら、最南端の海、そしてここに集う人々を眺めるというのはなかなか面白いものです。
それにトウモロコシ屋のそばで外人(私のことですね)が食べていると、心なしか売れ行きが良いように思え、ちょっと人助けをしているような良い気分にもなれるのであります。

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