次にやって参りましたのは、シティーパレスのすぐお隣にある、ちょっと奇妙な場所です。
内部に入ると、そこには変な形のオブジェがたくさん置かれておりまして、なんだか彫刻の森美術館か美ヶ原高原美術館といった芸術の気配すら感じるのであります。
実はここは天文学に興味を持っていたマハラジャ、サワーイー・ジャイ・シン2世が造らせた天文観測所でありまして、ジャンタル・マンタルと呼ばれている所です。いえ、アンドレ・カンドレじゃなくて、「ジャンタル・マンタル」です、はい。
たとえばこの階段みたいなオブジェは、巨大な日時計でありまして、この階段の手すり部分が落とす影によって、なんと20秒単位で時間が計れるのであります。
他にも星の運行や太陽の高さを測る機器、またさらにその観測データを補足するための機器などもあり、もうなんでも測っちゃうぞ!と、そりゃあもうやる気満々の場所なのであります。
とまあそんな場所ですので、私がここを訪れた時(実はもう20年以上も前のことですが)にも高校生と思しき団体が熱心に見学をしておりました。
あー、考えてみたらその時の高校生も今では40歳くらいになっているはずです。そしてもともと理数系に強いインド人ですので、その中から天文学者になった人や宇宙開発事業方面に進んだ人、あるいは占星術師になった人などがいるかもしれません。
まあもしそういった専門分野に誰も進んでいなかったとしても、毎朝テレビでやってる星占いを気にする人くらいにはなっているのではないかと思う次第であります。
*すべて2008年3月時点の情報です。
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