ただでさえも暑いインドで・・・
と言ったら、「寒い所や季節もあるよ」と言われてしまうかもしれないが、ことグジャラート州に関しては冬でも日中は30℃近くになり、夏ともなれば40℃を軽く超えるところなので、まあ「ただでさえも暑いのに・・・」と言ってもいいのである。
で、それがどうしたかといえば、
ただでさえも暑いのにこのバイクときたら・・・
なのである。
なんとボディ全体にカバーがかけられていて、しかもそれが毛皮のようにもこもこしたやつなのである。近くに寄ってよく見てみると、毛皮というよりダチョウに似たエミューという鳥の羽のように見える。私はかつて富士山麓にある公園内のエミュー牧場で、餌を食べさせながらエミューにボディタッチをしたことがあるが、思ったより固めの羽に加え、その表面をヤニのような油が覆っていて、なんともいえない肌触り、いや、羽触りであった。
で、ただでさえも暑いのに、そんなエミューのベタベタカチカチの羽毛みたいなものをバイクにまとわせている、このバイクの持ち主の気持ちがまったく理解できないのである。
ただダチョウといえばかなりの速さで走る鳥である。
その昔、夏休み前に学校で購入した肝油ドロップの缶に印刷されていた「動物速さ比べ」の絵にも、チーターと並んで描かれていた記憶がある。
ダチョウがそれほど速いのなら、よく似たエミューも速いであろう。
なのでこのバイクの持ち主は、そのエミューのスピードにあやかった装飾をしたとも考えられるので、ちょっとエミューの走力を調べてみたら時速約40kmとあった。とても安全運転である。
あーなるほど、羽毛だけにスピードもダウンということなのだな。
なにはともあれ、安全運転はいいことなのだ。
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