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2001年6月13日(水)コーチン・2001年インドの旅第48回

         
  • 公開日:2009年12月10日
  • 最終更新日:2022年6月24日
〔当時のメモより〕
*金額に関しては当時Rs.1が約2.7円、3倍にして1割引けば簡単に計算できます。

6/13(水) コーチン 雨/曇/雨 気温25℃ 蒸し暑い

7時頃目を覚ます。
外は一面の緑。水田も見え、水がたっぷり。
空は曇っており、いかにも雨期の様相。
家の形もまた変わって来た。
この辺も狭軌が並行して走っている。
8時過ぎ、コーヒー屋来る。 Rs.5
雨は降ったりやんだり

10:15 エルナクラム・タウン駅到着
雨が降っており、徒歩でのホテル探しをあきらめ、リキシャ(Rs.20)で Grand Hotel へ。
10:30 Check In
Rs.1,100/日 + Tax15% の部屋
非常にきれいな Hotel でもったいないようだ。

小雨の中を外出。途中傘を買う。Rs.160

海側へ行き、KTDC でツアーのことを聞く。
インターネットを探すが、日本語が使えるという所はいっぱいだったのでやめ、Tel.する。
Tel. 75秒 Rs.96.5

昼メシ
チキンカレー Rs.27
ライス(中) Rs.7
7UP Rs.10

水(Rs.15)、サモサ(Rs.2/1ヶ)などを買い Hotel へ

〔これ以後、支出記録なし〕

【以下の解説は2009年12月10日のものです】

目を覚まし、車窓から外の景色を窺うと・・・

おおっ、一面緑の大地だ!

インドの多くの地域はすでに雨季を迎え、ここケララ州も雨季の真っただ中。今は雨は降っていないものの、空はどんより曇っています。まあ私の乗っているエアコン付きの2等車は、窓にスモークフィルムが貼ってあり、実際より暗く見えるということもありますが。

そもそも私が、南インドに行きたい!と思ったのは、15年ほど前その名も「INDIA」という写真集に載っていた一枚の写真を見た時でした。
その写真は雨季のケララを写したもので、手前から奥へと延びる線路の俯瞰という構図でした。両側から線路に覆いかぶさるように林立する椰子の木、線路の中におかまいなしに生える雑草、そして線路の脇につけられた小路を、そぼ降る雨の中を往く人たち、といったいずれも線路を中心に広がる風景で、それを見た瞬間、「ああ、こんな風景を見ながら列車で旅ができたらなあ」と思ったのです。

それがいま、目の前には田んぼやその畔の雑草、それらを取り巻くように立つヤシの木といった、どれもが水をたっぷり含んだ緑の大地が広がり、そして私はそれを列車から眺めているのです。これはまさしく私が長い間あこがれていたシチュエーションなのです。まったく感無量とはこのことです。

インド・コーチンのホテルの部屋しかし実際には、旅をする上で雨はやっかいなものでありまして、雨のエルナクラム駅に降りた私たちは、もうその時点で自力での宿探しはあきらめ、ガイドブックに載っていたちょっと良さそうなホテルまでオートリキシャで直行することにしたのであります。

そんなわけで私たちが向かったのは「グランドホテル」という、日本の観光地などには必ずあるような名前のホテルでした。
料金は一部屋一泊1,265ルピー(税込)とやや高めでしたが、なかなか小奇麗な上に、なんとインドに来て初めての全館冷房のホテルだったのです。

外はまだ小雨が降っていましたが、さっそく街を見て歩きました。

まず最初に向かったのは、ホテルから一番近くの傘屋でした。さすがにこの街は、傘なしでは行動できないだろうと判断したわけです。私は花柄のオートマチック式の折りたたみ傘を買いました。なにしろこの傘はいずれ日本に持ち帰り、「インド土産」にするつもりなので、黒い傘よりいいのではないかと思ったのです。

では、街を歩いている普通のインドの人たちは、この雨をどうしのいでいるかというと、圧倒的に多いのは黒い傘を差している人たちのようです。なにしろこの傘屋でも、花柄は160ルピーもしましたが、黒い傘は140ルピーと20ルピーも安いのです。
インドの折りたたみ傘それからビニール製の帽子をかぶっている人もいました。でもはたしてその帽子が、最初から雨具として売られているものなのかはわかりません。
また、これは一時しのぎなのかもしれませんが、ビニール袋を帽子のようにしてかぶっている人もいました。
ビニール袋はもともとは四角いものですので、かぶると頭の上に角がふたつ突き出ることになります。その角を前後の位置にすると、サンダーバードの帽子のように見えなくもなく、まずまずなのですが、角を両側に持って来てしまうと、まるで猫耳帽子のようになってしまい、おっさんなどがかぶるにはちょっとかわい過ぎてしまうようで違和感がありました。

とにかく私は買ったばかりの花柄傘を差し、るんるん気分(懐かし!)であこがれのケララ州の街を散策したのでありました。

つづく

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