コヴァラム・ビーチからの直通バスは、3時間ほど走りそろそろカニャークマリに近いのではないか、と思われる辺りから急にお客の乗降が増えて来ました。
まあそれまでの道中でも乗降は常に繰り返されて来たのですが、ここに来てその頻度と人数がぐんと増し、まるで市内循環バスのようになりました。
そしてルートに関しても真っ直ぐカニャークマリを目指すのではなく、いくつかのターミナルを経由するためにぐるぐると迂回しながら行くといった感じで、最後の1時間はすべて「市バス」としての業務に費やされたのではないかと思われるほどでした。
そして13時30分、コヴァラム・ビーチを発ってからちょうど4時間で、バスはカニャークマリに到着しました。ちなみにバスの運賃は50ルピー(約100円)でした。
カニャークマリでは終点のバスターミナルまで乗ってしまうと街からちょっと離れてしまうので、ひとつ前のバス停で降りるのが便利です。
とは言っても「ひとつ前」というのがどこだかわからないと思いますので、とにかくホテルがたくさん見えたら降りてしまうのがいいでしょう。
さて、バス停では9年前と同じように宿の客引きの男が待ち構えていて、なんと9年前と同じホテルに案内されました。
それがここ、「マニッカム・ツーリスト・ホーム(Manickam Tourist Home)」です。*9年前の記事はこちらにあります。
どうやらリフォームしたらしく、外観がきれいになって明るい雰囲気になっていましたが、それがためか、それとも9年前とは季節が違うからか、部屋代は大幅に上昇していました。
まあ今回はエアコン付の部屋(確か9年前はエアコン付の部屋はなかったと思います)でしたが、税込みで1150ルピー(約2300円)もしてしまいました。
確かに部屋も9年前とは比較にならないほどきれいになっていました。
ただしベッドはすべてダブルのものだったので、同行のMくんにはベッドを使ってもらい、私は床の上にマットレスを敷いて作った特製エキストラ・ベッドで寝ました。でもそのお陰で、ベッドの下に落ちていた50パイサを拾う事ができたのでラッキーでした。
部屋の位置は9年前のものとは廊下を挟んだ反対側になりますが、バルコニーからは海がよく見えました。そもそもこのホテルは海に対してほぼ直角に建っているため、たいていの部屋のバルコニーからは海が見えるのですが、タイミングが悪いと前の部屋のバルコニーに人がいてちょっと邪魔だったり、後ろのバルコニーに人がいると、今度はこちらが邪魔になっているのではないかと思い気兼ねをしてしまったりするのです。
ということで、インド亜大陸最南端の地では、図らずも9年前と同じホテルに泊まることになったのでありました。
[dfads params=’groups=39&limit=1′]