ここは南インド、マドライを代表するミナークシ寺院の門前です。
私は早朝(と言っても8時頃でしたが)の寺院を見学し、外へ出たところでした。
寺院内には朝から熱心な信者たちがたくさん参拝に訪れとても賑やかでしたが、門前の商店はさすがにまだ営業前のところが多く、人もまばらで閑散としていました。
そんな商店街の片隅に、ぼんやりしゃがみ込む少年たちの姿がありました。
見ればみんな手に長い棒を持ち、その先端にはたくさんの笛が刺さっています。そうです、彼らは笛売りの少年たちなのです。
なので普通なら観光客の姿を見つけると、我先に駆け寄っては「笛買って、ねえ笛買って、フエフエフエフエ」とバルタン星人のような声を(実際には「フエ」とは言わないんですけどね)出しながらしつこくまとわりつくはずなのですが、どうもまだ営業時間前だったらしく、私が近づいて行っても「フエ」の一言も発さず、カメラを向けてもほとんど無表情という、私としては実につまらない状態だったのです。
私はこういう物売りはすべて歩合給で、売った数の手数料が彼らの全収入となると思っていたので、まだ通常の営業時間前だったとしても、こんなカモ(私の事ですね)を目の前にしながら誰もモーションを掛けてこないとは驚きでした。だいたいダメもとでも一応声を掛けるのがインド人ってもんじゃありませんか。
あー、もしかしたら彼らは歩合給ではなく時間給で雇われているのかもしれませんね。しかも観光局所属の公務員で、本当は結構偉い人たちなのかもしれません。
つまりそのお・・・次官級とか・・・
たはっ!
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