これはコルカタ(カルカッタ)市民の重要な足のひとつトラム(市電)です。コルカタのトラムの歴史は古く、大英帝国統治下の1873年にその運行を開始しました。
つまりすでに136年の歴史があり現在もなお元気に走り続けているトラムなのですが、その間増え続けて来た自動車の波に「ジャマだジャマだ!」と押し流されるように、常に廃止の危機にさらされているとのことなのです。
トラムはコルカタ市内にいくつかの路線を持っているのですが、この写真はマイダーン公園の脇を通る路線で撮ったもので、車体のグリーンが周りの木々の緑にうまく溶け込んでいます。
そしてさらにその軌道も周囲の草に埋もれてしまっていて、電車が通っていなければ線路があるのにも気づかないのではないかと思えるほどです。
自動車に比べ超低公害(まあ完全な無公害とは言えないので)の市電は、今や世界的に復活の基調にあるのですが、はたしてコルカタのトラムは今後どうなって行くのでしょうか。
この軌道と同じように、いつしか草に埋もれるように姿を消したりすることがないように願うばかりであります。
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