ここはラジャスタン州はウダイプールのピチョーラー湖畔です。
赤いサリーを身にまとったおばあさんが、せっせと洗濯物を干しております。このおばあさんの場合は家庭用の洗濯物なのかもしれませんが、インドではドビーという洗濯を生業とする人たちがいて、私もよくお世話になります。
まあ下着やTシャツなどは自分で洗って部屋に干しておけばそれでOKですが、ズボンは薄手のコットンのものであっても、手では完全に水を絞り切れず、ポケットの部分などがよく乾かなかったりしますので、そういうものを洗濯に出したりします。なんたってアイロン掛けまでしてくれて、日本円で60円くらいなものなのです。
で、そんな洗濯屋さんがいろんな家から集めて来た洗濯物を洗うのは、このような湖や川、池という可能性もあるわけです。まあこのときは乾季でしたので、湖の水も少なく淀んでしまっていて余計にきたなく見えたのですが、時として「えっ・・・もしかして自分のズボンもこんなところで洗われているのか?」と驚くような洗濯場に出くわすことがあります。
そんなの見なければ戻って来たズボンを「お~、きれいになったぞぉ~」と素直に喜んで履けるものを、見ちゃうとちょっとねえ・・・
ちなみにこれはインドの安食堂の厨房にも言えることです。
まったく知らぬが仏なのです。
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