突然ですがタガメです。
でもただのタガメじゃあありません。でかいんです。
日本のタガメはせいぜい全長5cmといったところでしょうが、この写真のタガメは軽くその倍はありました。そりゃあもう気持ち悪いくらいでかいんです。
それは突然の襲来でした。
ある晩、窓の外でかなり大きな「ガサッ!」という音がしたのでベランダに出てみたら、床になにやら大きな物体がいるではありませんか。
私はすぐにはそいつが何かわからなかったのですが、とにかくこれはただならぬ事態だと瞬時に判断した頭脳は少しパニック状態になってしまい、
ナンダコレハ?ナニカイキモノノヨウダガ・・・モシカシタラウチュウカラノシシャナノカモシレナイ・・・
などと思ってしまったのです。いえ、ホントにそのくらい驚いたのです。
で、しばらく遠巻きに観察してようやくそれが「タガメ」であるとわかったわけです。場所は私が滞在していたバラナシのホテルで、すぐ目の前がガンジス河という場所でしたので、そいつはおそらくガンジス河に棲んでいるタガメなのでしょう。
ご存知のようにガンジス河、とくにバラナシなどでは、それはもういろんなものが河に流されます。たとえば灯篭や花輪、遺灰や死体、うんこやおしっこなどなど・・・
それらは河を汚すと同時に河の水を肥沃化して、そこに棲む生物に充分過ぎる栄養を与えるのでしょう。
そして誕生したのがこの巨大タガメというわけなのです。おお怖・・・
いえ、しかし悪いのはこの巨大タガメではありません、河を汚した人間たちなのです。タガメはむしろ被害者なのです。人間のために巨大化してしまい、河に棲めずに街に出て来て、口から破壊光線を出して家々を焼き払い・・・って、怪獣じゃないんですからそんなことあるわけないじゃないですか。
そもそもこの巨大なタガメは突然変異ではなく、インドの大地に合った大きさだということなのでしょう。
インドって、日本人には計り知れない神秘を秘めた国なのでありますね。
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