2001/06/06 街角レポート バンガロール
私は今、バンガロールという街にいる。ガンバロー神戸ではない。
しかしなんておいしそうな名前なんだろう。
ロールパンにマルシンハンバーグを挟んだみたいな名前だ。
キャベツの千切りとデリシャスソースもかけてもらいたい。
ここは標高約920mの涼しい街である。人口は約520万人である。
なんでこんなに詳しいのかと言うと、私を二冊法師にしてくれた恩人が目の前にあるからである。
とにかく涼しく、日中も27度くらいにしかならない。
朝方などは寒くて目を覚ましてしまうくらいだ。
いくら標高が高いといってもあくまでインドなのだ。こんなことが許されるのだろうか?
一般的に標高が100m上がると気温は0.5度下がると言われている。
ここは標高が920mで気温が27度であるということは・・・
9.2×0.5=31.6となり、標高0mのところでは31.6度ということになる・・・おかしい・・・
まあ私はお天気やと言われることはあるが、気象予報士でも石原良純でもないので、気温についてはこれくらいにしておく。
バンガロールはインドのシリコンバレーと呼ばれており、コンピューターのソフトウエア開発の拠点となっている。
その割にはインターネットの接続状況が悪く、メールを開くまでに20分以上かかったりすることもある。これでは飛脚に頼んだほうが早そうである。
しかし街はとてもおしゃれで、ピザ屋やケンタッキーなどのファーストフード店や、ブランド品を扱うブティックもたくさんあり、ナウなハウスマヌカンなどもいたりする流行の最先端都市なのでもある。
ところで6月5日は世界環境デイという祭日で、街もとてもにぎやかであった。
私もそのにぎやかな通りをぶらぶらしていたのだが、向こうからデモの一団がシュプレヒコールを上げながら近づいて来た。
何事かと見ると「環境を守ろう」と言っているようである。
全員おそろいの赤いシャツと緑の帽子といういでたちである。よく見たらピザ屋の従業員が借り出され、環境問題にからめて店の宣伝をしているようである。
従業員達は自らの意志でないシュプレヒコールを上げねばならず、ちっとも気勢が上がっておらず、足取りもなんだかだらだらとしたものであった。
ピザと地球環境との関連を見出そうとしている私の目の前を、力の抜けたデモ行進は、無駄な炭酸ガスを放出しながらだらだらと進んで行くのであった。