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2010年6月25日:パインズクラブ通信 第381号

         
  • 公開日:2022年8月18日
  • 最終更新日:2022年8月21日

その後いかがお過ごしでしょうか。

♪あ~めがふぅ~りまぁす、あ~めがあふう~るう~

いやあ、梅雨とはいえよくまあ毎日雨が降るものですねえ。

それでもたまに晴れ間が出たりするわけですが、その梅雨の晴れ間の日差しというのがまあ実に強烈で、木の葉を透かして地上に降り注ぐ木漏れ日などは、強い陰影で地面をまだら模様に染め上げているのであります。
なのでそんな木漏れ日の中に白い犬がいたら、みんなダルメシアンみたいに見えてしまうでしょうし、逆に本当のダルメシアンがいたとしたら、迷彩色でその姿が見えなくなってしまうことでしょう。

そんな梅雨の晴れ間に木漏れ日の中を歩く時は、足元のダルメシアンを踏んづけないようにくれぐれも注意致しましょう。


さて、地上に降り注ぐのはなにも雨や日差しだけではありません。
つい先日、長い長い旅を終え、最期は一筋の光となって地上に降り注いだものがありました。
はい、そうです。小惑星探査機「はやぶさ」です。

いやあ、迷子になった犬が何十キロもの道のりを帰って来たという感動話はたまに聞きますが、いくら科学の粋を結集して造った探査機とはいえ、7年という時を経て帰還するとは本当にすごいことです。しかもその航行距離が60億Kmというから驚き・・・というか、ちょっとピンと来ないですが、まあ想像ができないくらいすごいということなのです。もちろん私も感動しましたし、一躍国民的ヒーローになってしまいました。

しかし「はやぶさ」を真に国民的ヒーローにしたものは、その本来のミッションである小惑星の観察やサンプル採取などではなく、幾度も深刻なトラブルに見舞われながらもその都度立ち上がった不屈の精神と、長い航海の末にたどり着いた地球に、自らは戻ることなく燃え尽きてしまった献身的な(と受け取れる)姿だったのではないでしょうか。

ということで、人々が求めているのは完璧に計算通りに動く精密機械ではなく、たまに故障したりして手を焼かせるよな機械、つまりは「人間くさいもの」ひいては「人間」そのものなのではないでしょうか。

先日メジャー・リーグでも、誤審によって完全試合を逃したアーマンド・ガララーガ投手が、偉業を阻むジャッジを下した審判員の謝罪に対し「誰しもパーフェクトではない」と許した行為が、完全試合の達成よりも多くの賞賛を浴びることになったということがありました。

今回のミッションの成功で今後この事業にしっかりと予算が付き、さらなる科学技術の発展を遂げることにいささかの異論もございませんが、真に完璧なものが出来上がったときに、本当に心から賞賛の拍手が遅れるかどうかは、ちと自信がないなあというのが私の正直な気持なのであります。

人の心をつかむというのは、ホント難しいものですねえ。

 

*このメルマガの後半へ続く

〔本題〕実際のメルマガでは2010年インドの旅・第3回などが載ります。

*このメルマガの前半からの続きです。

 

といったところで今回のメルマガはおしましです。

それではみなさん次回まで、

ごきげんよう!

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