ここはニューデリーのメインバザールにあるサブジマーケット(野菜市場)です。
ご覧のような野菜を売るお店が何軒か集まっています。
とそこへ、一匹の犬が現れました。ちゃんとした首輪がないので、もしかしたらノラ犬なのかもしれませんが、これが割と大きな犬なのです。後ろのナスと比べればおわかりになるかと・・・っつーか、人間と比べた方がわかりやすいですね。
顔つきや体格、体毛の色から見てシェーパードの血統をひく犬なのかもしれません。もしかしたら生まれてくるところが違っていたら、今頃刑事犬カールとなって木之内みどりとたわむれていたかもしれないのです。いいないいな。
こんな風にインドでは、いろんな動物に混ざって犬もウロウロしているのですが、それがみんな結構大きい犬なのです。そいつらが徒党を組んで小走りにやって来ると、思わず道を譲ってしまい、あまつさえ、土下座までしそうになるほど威圧的なのです。
ついでにお隣の国パキスタンで見た、ノラ犬にまつわるお話しをさせて頂きます。
これは1980年のことなので、もう今から四半世紀以上も前のことではあるのですが、私が出会う野良犬の耳と尻尾がことごとく短くなっていたのです。
最初に見たときはちょっと違和感を覚える程度だったのですが、見る犬見る犬すべての耳と尻尾が短いので、コレハナニカアルナ・・・と思っていたところ、現地通の人からこんな話を聞きました。
「犬が喧嘩して耳や尻尾を噛まれるとかわいそうだから、子犬の時に切っちゃうらしいんだ」
・・・・・
えーと・・・それはつまり、犬のことを思ってやったということなのですね?
じゃ、じゃあ・・・犬が喧嘩してかみ殺されちゃうことを考えたばーいは、どーゆー処置をとるのでしょうか?
あー、いいです。別に答えを聞きたいための質問ではないですから。
とまあ、そんなことがあったのですが、それも今は昔の話なのだと思います。
とにかくこの写真の犬は耳も尻尾もありますし、私がインドで見かけた大半の野良犬にも、耳や尻尾がちゃーんとありましたから、きっとパキスタンでも今ではそんな親切なことはしてないんだと思います。
えー、さて、話を写真の舞台に戻しますと、ここメインバザールのサブジマーケットでは、昨年(2005年)の10月にかなり大きな爆弾テロがあり、何人かの方がここで命を落とされてしまいました。そして今でも各地で爆弾テロが警戒されているのであります。
なので、デリー市内を徘徊しているノラ犬たちは、ただ単にうろつくだけでなく、その優れた嗅覚を遺憾なく発揮し、「対爆弾テロわんわんパトロール隊」などを自主的に結成して頂けたらなあと、切に要望する次第なのであります。
犬の身分向上のために、今こそ自分たちが率先して立ち上がろう!
うおー!わおー!きゃいーん!
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