これは形状の違うコンセントを使うための変換アダプターである。決して電圧を変換する機器ではないのでお間違えなきようご注意頂きたい。
インドのコンセントは日本と違って穴が丸い。つまりプラグから突き出た端子は丸棒状のものということになる。
なので日本の平板状のプラグを丸棒状のものに変えるアダプターがあればそれでよさそうなものだが、そこがインド、場所によって(地域ではなく建物単位で)差し込み穴の幅が違ったりするのである。私は一度無理やり差し込もうとして、プラグのプラスチックカバーを割ってしまったことがある。
そこで便利なのがこの変換アダプターなのである。
なんたってこいつは端子間の幅が変えられるのだ。これならたいていの幅のものに対応できる。
さらにインドのコンセントには穴が三つ開いているものがある。通常の穴の中間地点の上部にもうひとつ穴があるのだ(つまり穴は三角形に並ぶ)。
しかしこれは三相交流でもなければアース線でもない。あくまでも電気が通っているのは下の二つだけなのである。
では上の穴は何か?といえば、それはコンセントカバーを開けるための穴なのである。
どういう事かと言えば、使用していない時はコンセントの穴が閉じる仕掛けになっているものがあるのだ。
それは安全上のためなのかそれともホコリの侵入を防ぐためなのかはわからないが、とにかくそういう構造のコンセントにプラグを差すには、上の穴に棒を突っ込まなければならないのだ。
もっともその棒までくっついたプラグもあるのだが、そういうプラグは逆に二つしか穴のないコンセントには差せないので不便なのである。
で、そこで活躍するのがこの変換アダプターとセットになっているもうひとつのもの(写真右側のもの)である。
こいつには丸と四角の二つの突起が付いているのだが、そいつを上の穴に差してコンセントのふたを開けると、これでめでたくコンセントは使用可能となるのである。
とまあこの変換アダプターはなかなかよく考えて作られていて、少なくともインドではこいつがあると非常に便利なのである。
またそのデザインもキャプテン・ウルトラに出て来るシュピーゲル号みたいでカッコよく、こいつを出動させるときにはつい ♪ 月も火星もはるかに越えてぇ~え~え~ と歌ってしまうのである。
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