インドの旅に持って行く物として、まずトップバッターに登場するのはトイレットペーパーである。
これは旅行ガイドブックなどのミニ情報にも登場するので知ってる人も多いと思うが、何を隠そう(別に隠さないけど)私もそのミニ情報を読んで「ふむふむ、なるほどね」と思って真似したのである。
まず言っておくと、トイレットペーパーはインドでも手に入る。
しかしどこででも手に入るかといえばそうでもなく、また値段も割高で質も良くない。
ということで日本から持ち込むという前提で話を進めると、まず中央の芯は抜いてしまう。これは少しでも重量を軽くするためと、ロールの状態よりもつぶした方がバッグに入れやすいからである。
それから穴にヒモを通しておく。こうすればトイレに行くときに首から下げておける。なにしろインドのトイレは床が水でビショビショになってることが多いので、下に置くことは考えない方がいいのである。
ただしトイレットペーパーを首から下げた場合、用を足した後に必ず外すことを忘れないようにしよう。うっかりそのまま出てしまうと、ちょっと恥ずかしい思いをすることになる。
またトイレットペーパーはビニール袋に入れておこう。なにしろトイレットペーパーは水に弱いので、絶対に濡らしてはいけないのだ。それから摩擦にも弱いので、むき出しのままバッグに入れておくと、紙がこすれて巨大なホコリ玉と化す恐れがある。
そんなトイレットペーパーは本来の目的「尻を拭く」という以外にも、鼻をかんだり額の汗を拭いたりと大活躍である。ただし汗を拭いた後に額にトイレットペーパーの切れ端がこびりつくことがあるので要注意ではある。
ちなみに私は三か月の旅で3本のトイレットペーパーを持って行った。つまり一ヶ月1本ということである。なんだか一日一善みたいでいい感じである。
結果は、それで充分足りた。
いやむしろ減り方が妙に遅く感じ、だんだん持ち歩くのが面倒になって来て、毎回必要以上の長さを使ったりと贅沢三昧を繰り返し、ようやく終着地のデリーですべてを使い切ったほどであった。
と言うのも、インドではとかく下痢が長引いたりするものなので(私だけかもしんないけど)、それを毎回生真面目に紙で拭いていたらすぐに肛門が壊れてしまうのである。
だからそこは郷に入ったら郷に従うってことで、水でバシャバシャやるのが一番なのである。
ということで、インドのトイレの床はたいていビシャビシャなので、トイレットペーパーは首からぶら下げたり、ビニール袋に入れたりしなければならないのである。
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