インドの秋はお祭りのシーズンです。
ダシャラ、ドルガプジャ、そしてディワリなど、盛大に祝うお祭りが目白押しです。
そしてお祭りといったら単にお祝いをする(もちろんそれが一番重要なのでしょうが)だけでなく、その時は庶民にとっての一大娯楽期間でもありますので、遊園地なんてのも賑わうのです。まあ日本で言えばお正月とかお盆とかそんな感じでしょうか。
で、その遊園地なのですが、ある日空き地だったところに突然出現したりします。ランプの精が夜中に運んで来るのでしょうか?
いえいえ、もちろんそんなことはなく、遊具はすべて組み立て式のもので、遊園地自体が移動式なのです。
さて、そんな遊園地の遊具の中で、特にインド人に人気なのは観覧車のようです。
観覧車はこんな子供用の小さなものから、こんな大きなものまであります。どうです、こんな観覧車に乗って、高見からインドの町を眺めて見るというのもいいのではないでしょうか。
しかし、ここでひとつ注意しなければならないことがあります。
それは、インドの観覧車は日本のもののようにゆっくりと回るわけではないということです。
これが結構早いスピードで回るのですよ。
つまりインドの観覧車は、景色やムードを楽しむのではなく、スピードとスリルを味わうものなのです。
なので誰も観覧車でキスなどしていないのです。自分のゴンドラが頂点に達したときに、支柱に落書きなどしていないのです。
なにしろすごいスピードでぐるんぐるん回ってますので、みんなそんな余裕はないのですよ。チューしようとすると前歯がぶつかりクチビルを切って血だらけになりますし、支柱に落書きをしようとすると腕をもぎ取られ血だらけになるしで大変なのです。
そうなるともうお祭りはお祭りでも血祭りになってしまうのであります。
みなさんもインドの観覧車にはどうぞお気をつけ下さい。
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