インドは鉄道大国です。
その営業距離数は優に6万Kmを超えると言います。 私はほぼインド亜大陸の海岸線に沿ってぐるっと一周しましたが、それでもたぶん6千Kmくらいなものでしょう。総路線距離のたったの10分の1なわけです。
ところが、その「たった6千Km」でも、真っ直ぐ伸ばすとインドから日本にまで到達してしまう距離なのですから侮れません。ましてや6万kmともなれば・・・えーと・・・月?
そこまではいかないか・・・っつーか、地球を一週半です、はい。
路線網の長さもさることながら、その線路の幅にも驚かされます。
インドの主な路線の軌道幅は、なんと1676mmもあるのです!
と、いきなり言われて驚くのは、よほどの鉄道ファン、通称てっちゃんくらいのものでしょう。
そこでこれがどういう数字かわかりやすく申しますってえと、日本の主な鉄道(JR在来線や主要私鉄)の軌道幅が1067mmなのですね。で、比較的広い新幹線でさえ1435mmなのですよ。それと比べたら、どうです、広いでしょう。
さて、そんなレールの上を走る列車ですから、当然車両も広いです。
寝台車では進行方向に対して横方向に向かい合わせのベッドがあり、さらに通路を挟んだ反対側には進行方向たて向のベッドが取れるくらい広いのです。
客車の等級は一等と二等があります。
ただし、そこにエアコンあり/なしというものが加わり、さらに2段寝台/3段寝台/椅子席という違いもありますので、そこはまあ各自の感じる「快適性」と相談し、チケットを取るのが良いでしょう。
とにかくインドの広大な大地を列車でひた走る旅というのは、またなんとも言えない良さがあります。
この写真はそんな列車の旅の途上のものです。機関車を入れ替える間、乗客はホームに降り、顔を洗ったり食べ物を買ったりとそれぞれに過ごし、そのかたわらを牛がゆっくりと歩いていたりなんかするわけですよ。それはそれはゆったりとしたのどかな風景なわけです。
この写真手前の男も、そんな風景をぼんやり眺めているのでしょうね。
それにしてもこの男のポーズ・・・
お前はマドロスさんかい?
ちなみにインドでは鉄道関連施設は撮影禁止です。
私はこのマドロスさんを撮っただけなのです、はい。
じゃ、次はギター抱えているポーズ撮るからね。
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