インドではよく見かける露店のチャイ屋。
そのチャイ屋の背後のレンガ塀に、なにやら縄のようなものが吊るされていました。いったい何でしょう?はい、正解は火縄です。
縄の先っぽ(下になってる先端です)に火がついているのです。まあライターやマッチ代わりの火種なわけですよ。
チャイ屋に憩うお客さんが、この火縄でタバコに火をつけたりするわけですね。
こうした火縄は確か日本のマタギの人なんかも使っていて、山の中で火を焚くときには、この火縄の先っちょを投げ縄のようにぐるぐる回して(酸素の供給を増やすわけですね)火を大きくして使ったりするのです。(まあ今はマタギの人もライターとかを使うのでしょうけど)
そんな火縄なのですが、安い使い捨てライターがあふれる現代の日本に於いては過去の遺物でありまして、そもそもその言葉自体「火縄銃」を連想するくらいで、火種としての一般利用などには考えも及ばないかもしれません。
あー、ぜんぜん関係ないですけど、世界史の年号暗記に「火縄く(1789)すぶるフランス革命」というのがありましたっけねえ。
ちょっと物騒な言い回しではありますが、いまだにインドでは火縄がくすぶっているのであります。
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