ここはマハトマ・ガンディーが凶弾に倒れた旧ビルラ邸、現在はガンディー記念博物館(Gandhi Smriti Museum)として一般に公開されているところです。ここにはガンディーが起居していた部屋から、最後(結果的にはですが)の夕べのお祈りに向かう足跡が、赤い歩道に浮彫の形で付けられています。そしてそれは、目標に向かって揺らぐことなく突き進むガンディーの力強さを、見る者にしっかりと伝えてくれるのであります。
そんな歩道に、中庭の芝生に水を撒くためのホースが横たわっていたのですが、ホースの途中に開いた小さな穴から水が霧状になって吹き出し、歩道の一部に小さな水たまりを作っていました。
まあ水たまりと言っても大したものではありませんので、そのまま踏みつけて進んだのですが、ふと後ろを振り返ると赤い歩道に私の足跡が・・・あらあら、なんだか酔っぱらいの千鳥足のようでまったく目標が定まっておらず、なんともたよりない足跡じゃあありませんか。
歩くという行為からすれば同じ一歩でも、高みを目指す一歩とは、とうてい比べ物にならない一歩だなあと、ほんのちょっとだけ反省した私だったのであります。
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