ラクダ隊商の隊長こと松本です。
その後いかがお過ごしでしょうか。
暦の上では・・・
13日の金曜日です。
*このメルマガを書いたのは確かに13日の朝だった(その証拠に大リーグのレッドソックス-マリナーズ戦が雨で中止になったことを書いておきます)のですが、配信予約を入れようとしたら、けしからんことに日付が変わってからの配信になることが判明し、でも今さら書き直す時間もないし・・・
で、こうして言い訳を追加したわけでございます。すみません。
何か良くないことが起こりそうな気がして目覚めると、しっかり寝癖がついていました。
顔を洗った濡れた手で髪をなで付けましたが直りません。
そんなわけで今回は、右ナナメうしろの髪が跳ね上がったままお届しておりますが、何事も気持ちの持ちようです、ここは寝癖が付くほど髪の毛があってよかったなあと思うことに致しましょう。
みなさんも、13日の金曜日なんて気にしてはいけません。
そんなのただの日にちと曜日の組合せにすぎないのです。
同じ気にするのなら、月に一度の不燃物のゴミの日です。
忘れたらまた来月まで待たなきゃならないのです。
我が家でももう2ヵ月も出し忘れている古いビニール傘が、外の金網に引っ掛けられたまま雨水を溜めてパンパンにふくらんでしまっています。
ああ、今年もまた、ボーフラの湧く季節がそこまで来ています。
えー、さて、ここからは砂漠の都市ビカネール旅行のお話しです。
前回まではビカネールに続く「道」の話しかしておりませんでした。
このまま今回も「道」の話で終わると、かなり激しいブーイングを浴びそうですので、そろそろビカネールに着くことにしようかなんて思っています。
なにはともあれ、まずは前回までのあらすじから・・・
【前回までのあらすじ】
ジャイプールから砂漠へと続く道を爆走するアンバサダーの前には、次々と動物の轢死体が姿を現し、もしその光景を佐賀のがばいばあちゃんが見たら、「おお、ここはまるでお肉のスーパーマーケットやあ!」と彦麻呂のモノマネで言ったに違いないなんて思った私たちご一行なのであった。
【あらすじおしまい】
ジャイプールを出てすでに2時間ほど走りました。
ここまで来るとさすがに周りの風景も変わって参りました。
家がまばらになり、砂の部分がだいぶ多くなって来たようです。
でも、私のイメージする「砂漠」とはちょっと違うんですよねえ。
私の持っている砂漠のイメージというのは、それはもうあたり一面砂だらけで、その中を一本の舗装道路が真っ直ぐに延びているのです。
そしてそんな道を車で進んでゆくと、突然砂が道を隠してしまっていたり、行き倒れになった動物の白骨化した死体があったり、砂に車輪をとられて立ち往生しているトラックをみんなで押して助けたりして、「こうした過酷な自然環境の中では、助け合うことは当然のことなのです。そうしなければ我々もまたあの水牛のように骨だけになってしまうことでしょう。大自然の前では、我々人間はなんてちっぽけなものなのでしょう」なんてことをブツブツつぶやいたりなんかするのです。で、足元に咲く小さな花に感動したり、熱い砂に住むラジャスタン・サバク・ハシリトカゲなどのユーモラスな動きにしばしなごむ我々探検隊なのであったみたいな気分に浸るというような、まあそんな感じのイメージを抱いていたのでありますよ。
ところが周りに広がり始めた「砂漠」には、ところどころに木が茂り、大地も砂一色ではなく、まばらではあるけれど草のようなものが生えていたりなんかして、ちっとも砂漠っぽくないのです。
さらに道は砂になんて埋もれておらず、相変わらずトラックやバス、乗用車などが爆走しているのです。
これじゃあラジャスタン・サバク・ハシリトカゲなんて私の考えた生物も、存在しないかもしれません。
*このメルマガの後半に続きます。
◆□◆□◆□◆□◆ 本 題 ◆□◆□◆□◆□◆
〔 中略 〕
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*前半からの続きです。
途中ドライブインで昼食を取ることになりました。
そのドライブインも、デリーからアグラやジャイプールといった観光地に向かう途上にあるのと同じような、観光客目当てのドライブインでした。
なんだ、ビカネールにも結構観光客が行くんだなあ・・・
なんてことを思いながらも、安心して入れる清潔なトイレがあることは結構嬉しいことだったりするのであります。
所詮私はただの観光客で、探検隊などではないのですから。
昼食を終え、再びアンバサダーはビカネール目指して突っ走ります。
車窓には相変わらずの砂漠の風景が広がっています。
ちょっとイメージとは違った砂漠でありましたが、それでもかなり楽しみにしていた風景ですので、しっかりとこの目に焼き付けて行こうと思うのですが、いかんせん満たされた胃袋と単調な風景とで、自然まぶたが落ちて来てしまいます。
気が付いたら寝ていました。
いえ、寝ているときに寝ていることに気付いたわけではなく、目が覚めてから、今まで寝ていたということに気付いたわけです。
とにかく目が覚めると、外の風景は建物が多くなっており、車に混じって、バイクやオートリキシャといった近距離移動用のものが目に付くようになりました。これは街が近いという証拠です。
ドライバー氏は私が起きたことを確認すると、「もうビカネールの街に入りました」と教えてくれました。
ジャイプールを出てから約6時間、我々は幾多の苦難(主に睡魔)を乗り越えて、ついに砂漠の都市ビカネールへと到着したのでありました。
つづく
いやあ、ついにビカネールへ到着しました。
ジャイプールから走ること6時間、メルマガの記事にして4回分という長い旅でした。
えっ? 遅い? もっと早くしろ?
はい、それはごもっともでございますが、いよいよ次回から肝心のビカネールでのお話しとなりますので、そこのところもじっくりとご報告させて頂きますので、ぜひ次回もお読み頂きたくお願い申し上げます。
それでは今回はこの辺で失礼致します。
また来週お目にかかりましょう!