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インド:たくましき復興の槌音そして笑顔・アーマダバードのモスク修復作業

         
  • 公開日:2007年1月17日
  • 最終更新日:2022年6月25日

アーマダバードで立ち寄った金物屋で、その店のおっさんと話をしていると、おっさんが急に真剣な顔つきになり、「1月26日、この日のことを知ってるか?」と聞いて来ました。
談笑からの急な変化に戸惑い、私は間抜けにも「ガンディーの誕生日か?」と問い返してしまいました。なにしろアーマダバードは、ガンディーゆかりの地だったからです。

2001年1月26日午前8時46分、インド・グジャラート州ブジ近郊を震源とするM7.9の地震は、一瞬にして37万戸の家を全壊し、2万人以上の人命を奪いました。世に言う「インド西部地震」です。

大地震はここアーマダバードにも深刻な被害をもたらし、私が行った時(約4ヵ月後)にも、アーマダバード駅のそばにあるシディ・バシール・モスクや、サーバルマティ川にほど近いシディ・サイヤド・モスクなどが修理の真っ最中でした。この写真はシディー・サイヤド・モスクのものなのですが、高いドーム天井に竹で足場を組み上げ、若いあんちゃんたちが修復作業にいそしんでいました。
私はそのあんちゃんたちにモスクに入る許可をもらい、境内へと足を踏み入れたのですが、モスクには裸足で入らねばならないため、5月の強い日差しに照らされ熱くなった敷石の上を、ぴょんぴょん飛び跳ねながら本堂へと近づいて行ったのです。

カメラを向けるとあんちゃんたちは作業の手を休め、笑顔を返してくれました。 月並みな感想ではありますが、その笑顔がとても良かったのですよ、ええ。
大げさかもしれませんが、私には人間のたくましさを感じさせるような、そんな笑顔に思えたわけです。

とにかく、そのあんちゃんたちの笑顔と、境内の敷石の熱さは、私の脳裏と足の裏にしっかりと焼け付けられ、きっとこれからも忘れることはないと思うのです。

最後になりましたが、各地の震災で命を落とされた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された方々のその後のたくましき人生に、心より敬意を表する次第であります。

インドの伝統工芸細密画