さて、駅に行ったら当然これです。
はい、もうお分かりですね。コイン式の有料体重計です。ウダイプール・シティ駅は有名観光地の玄関口だというのに、その利用者数はあまり多くはないようで、こうした体重計がひとつしか見当たりませんでした。私は列車からホームに降り、陸橋を渡って改札を出るまでずっと体重計を探していたのですが、ようやくそれを発見したのは改札を出たところだったのです。ウダイプール、しょぼ!
でもまあひとつでもあればいいのです。さっそく体重測定と参りましょう。
まずは測定台に乗り、赤と白に塗り分けられた円盤が停止するのを確認してから1ルピーコインを入れます。
すると機械が動き出し、カードに体重が刻印され出て来る・・・
あれ? 動かないなあ・・・
まっ、インドですから機械だっていつもいつもちゃんと動くとは限らないのです。
そこで今度は2ルピーコインを投入してみました。なにしろこの体重計には「1ルピーまたは2ルピーコインを投入」と書いてあるのです。なんとも便利な両用タイプなのです。
しかし機械はやはりうんともすんとも言いません。
壊れているのか? そのわりには自信満々にビカビカ光りやがって・・・なろー私は周りの目を気にしながらも、体重計のボディーをこぶしで一発叩いてみました。昭和の機械はみんなこうして直したものです。
でもこんな昭和レトロムキダシの体重計はそれくらいの振動にはびくともせず、相変わらず人を小馬鹿にしたように豆電球を光らせているだけなのです。
ううう・・・悔しい・・・
なにしろ体重を刻印する装置は私のすぐ目の前、このガラス一枚隔てた中にあるのです。そしてその装置と言うのが極めて簡単な仕掛けで、カードホルダーからカードを一枚スライドさせて回転式刻印ドラムの上に載せ、上から小さなハンマーでぎゅっと押すだけなのです。なので許されるならこのガラスを叩き割って、自分の手でカードに刻印してやりたい!ぜひそうしたい!のです。
しかしそれをやっちゃうと器物破損でタイホされ、旅もここで終っちゃうからなあ・・・
私は3ルピーのお金を取られたことより、体重を刻印したカードが手に入らなかったことが実に残念でならなかったのですが、後ろ髪を引かれるままその場を後にしたのであります。
ウダイプール、ホントにしょぼ!なろー!
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