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2006年9月1日:パインズクラブ通信 第222号

         
  • 公開日:2022年8月12日
  • 最終更新日:2022年8月20日

暦の上では・・・

セプテンバー、レイン、レイン、9月のあめぇ~はせつなくてぇ~

今日から9月です。
こちらは朝から雨なんか降っておりまして、まさしくセプテンバー、レイン、レインなのであります。


えー、秋になりますと秋雨前線なんてのがやって参りまして、じとじとじとじとじとじとじとじとじとじとじと・・・・

ってなくらい陰気にしつこく雨が降ったりしまして、それでなくとも情熱的な夏が去った後の心の拠り所を求めてさすらう頼りない気分を、いっそう滅入らせたり致します。

しかしそんな秋雨前線去りし後には、気分のいい日本晴れの日が続くわけです。つまり秋雨前線は、秋空をきれいに見せるための前準備みたいなものでありまして、秋雨前線がなく夏からいきなり秋空になったとしたら、太陽の日差しが弱くなっただけで、あまり感動というものがないと思うのです。
なのであの秋雨前線の陰湿かつしつこいほどのじとじとじとじとじとじとじとじとじとじとじとじとじとじとじとじとじとじと・・・

ええい! 書いてるお前がしつこいんじゃい!

秋空が広がりますと、やはりスポーツがよろしいですね。
野球にサッカー、テニスにバレーボール、相撲にレスリングなどなど・・・

そんなスポーツの祭典、2016年のオリンピックの国内候補地が東京に決まりました。
「よかとぴあ」以来のビックイベント招致をかけて立候補した福岡市も、かなり善戦したようなのでありますが、残念ながら東京という巨大都市の前に敗れてしまったわけです。

とまあ、国内の候補地は東京に決まったわけですが、国外ではどこが手を揚げているのかと見てみましたら、あ~ら、ニューデリーも立候補してたんですね。

しかしニューデリーでオリンピックを開催するとしたら、いったい何月にやるのでしょうか。
確かにニューデリーでも雨季の終わった10月くらいからは過ごしやすい気候になり、朝などかなり気温も下がり半袖では寒く感じたりもしますので、スポーツをするにはなかなか良いコンディションかもしれません。

でもせっかくインドで開催するなら、「インドらしい」季節に開催した方がいいのではないでしょうか。

やはり一般的なイメージでは、「インド=暑い国」ということになろうかと思うわけですね。なのでオリンピックの開催は、もっとも暑くなる5月頃とするのがベストでしょう。なにしろ日中は40度を軽く超えるのですから。
そしてそんな過酷な条件の下では、俄然地元インド選手団が有利な展開となり、メダル増産もかなうはずなのであります。

では、実際にニューデリーで夏のオリンピックが開催された場合を想定してみましょう。

 

*このメルマガの後半へ続く

〔本題〕実際のメルマガではここに新着情報などが載ります。

*このメルマガの前半からの続きです。

 

2016年5月15日、いよいよ待ちに待った南アジア初のオリンピックが、ここニューデリーのジャワハラル・ネルー・スタジアムで開催されようとしております。
今日のニューデリーは朝からよく晴れ渡っており、すでに手元の温度計の目盛りは42度を示しております。私も頻繁にミネラルウォーターで水分補給をしながらこの放送をしているのですが、空気がよく乾燥しているため、吹き出す汗はあっという間に乾いてしまい、さらに口の中まで乾いてしまうため、こうして実況しておりましても、すぐに舌が上あごにくっついてぃひまい、うばくさべでだいどであるまふ・・・ぐびぐび・・・

[ 中 略 ]

入場を終えた各国選手団は、その後もバタバタと倒れながらも、なお半分ほどの選手が、なんとか所定の位置に立っております。さすが鍛え抜かれたアスリートたちであります。

そしてこれからいよいよ聖火台に火が灯されます。
アテネのオリンポスに降り注ぐ太陽光によって点火された聖火は、2ヵ月をかけて地球を一周し、今日このニューデリーの聖火台にその火を灯すのであります。
この日のために用意された聖火台は、スタンドの後方一番高い位置に設置され・・・あれれ? もう火が点いていますね。
どうやらこの暑さで自然発火してしまったようです。
オリンピック発祥の地アテネに降り注ぐ太陽と同じ太陽で、今聖火台に赤々と聖火が灯されました。しかしそれは、聖火というより盛夏と言った方が良いのかもしれません。

とまあ、開会式はこんな感じで始まります。

そして各競技が始まるわけですが、いろいろなハプニングも予想されます。

まず金属製の用具を使う競技で、相次いで支障が生じます。

砲丸投げの球が熱くて持てません。
一投目に臨む選手が球をつかんだところ、じゅっ!という音がスタンドまで聞こえてきました。
そこで競技役員は選手が球をつかむ直前に水をかけることにしたのですが、水をかけるたびにじょわあっと湯気が立ち込め、視界不良のため競技は中止となりました。

ウエイトリフティングの棒が曲がります。
両側に重りをつけて持ち上げるあの競技で、棒の部分が熱さで曲がり、しかも延びてしまうために重りの部分が床から持ち上がりません。
せっかく気合を入れて「うぉーりゃあ!」とか叫んで両手を一気に上に揚げたというのに、びよぉ~んと延びるゴムひもで遊んでるようでなんだか間抜けな格好です。

同様に金属の膨張によって競技規定のサイズを超えてしまい、残念ながら戦わずして失格になってしまう選手が続出する競技もありました。

そして極めつけは、ただでさえ過酷な競技マラソンです。それはもう想像をはるかに超えるものになるのです。

そもそもアスファルトの道路が溶けてべたべたになっていますので、普段の何倍もの脚力が要求されます。
給水ポイントはそこらじゅうに用意されていますが、その大半は普段から路傍で商いをしているチャイ屋さんとかさとうきびのジュース屋さんとかニンブーパーニーと呼ばれるレモン水屋さんなので小銭がないと飲めません。
またチャイ屋さんは注文を受けてからじっくり煮出しますし、さとうきびのジュース屋さんも注文を受けてから絞りますので時間がかかります。そしてニンブーパーニーはお腹を壊して下痢をする可能性があり、かつてのショーター選手みたいになってしまいます。

また、マラソンは街中を走るので危険がいっぱいです。

いくら警察が規制を行っても、そこらじゅうの路地からオートリキシャやサイクルリキシャが突進して来ます。
また路線バスに走って飛び乗るデリーっ子につられバスに乗ってしまう選手も出て来ます。
牛は動きが遅いので避けるのは簡単ですが、その牛の落し物に足を滑らせ転倒し、うんこまみれになる選手も続出です。

さらに街角のいたるところに競技役員風の男が立っており、走り来る選手は「そっちじゃない、こっちだ。いいか、おれについて来い」などと話し掛けられまんまとお土産屋に連れ込まれ、「これなら持ち運べるからグッドだ」などと言いくるめられ、比較的小さな絨毯を6万円くらいで買わされたり、「この宝石をオカチマチにいるオレの友だちに持っていけば5倍で買い取ってくれる」と言われ、クレジットカードで10万円分くらい買ってしまう選手なども出る始末。
そして悪徳旅行社に連れ込まれるケースもなどあり、気が付いたらカシミールのナギン湖の周りを走っていたなんていう選手も出てしまいます。

と、ちょっと想像しただけでも選手のみなさんには過酷な大会になりそうなのですが、それでも競技に参加できた選手はいい方なのです。
なにしろ多くの選手、役員が選手村にも到着できないのですから。
そうです、あの悪名高きニューデリー国際空港で乗ったタクシーが原因です。

「えっ?オリンピック選手村?

 あー、あそこは今日爆弾騒ぎで閉鎖されたよ。

 大丈夫だ、心配はいらない。

 代わりにオレがグッドホテルを紹介してやるから。

 ノープロブレムだ」

かくしてカロルバーグ周辺のホテルは、ブレザー姿の各国選手団で賑わうのでありました。めでたしめでたし。

それでは今週はこの辺で失礼致します。

また来週!

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