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面倒なんだけど必要な事:インドでの荷造り梱包

         
  • 公開日:2012年6月26日
  • 最終更新日:2022年7月22日

インドでは白い布に包まれた荷物をよく目にする。
布の素材は木綿からビニールシートのようなものまでいろいろあるので、特に決まりはないようだが、色は白と相場が決まっている。それはたぶん表面に宛名などを書き込むからだと思う。この布梱包は郵便小包にも適用され、段ボール箱のまま郵便局の窓口に差し出すと「まず向こうで梱包してもらって来い」と言われる。「向こう」というのは郵便局の外にいる布梱包を生業としている職人のことである。(特定の郵便局では梱包なしでも取り扱ってくれるという話も聞いたことがあるが未確認)

とまあインドで荷物の輸送を他人(業者のことね)にゆだねる時は、段ボールに入れてさらに布で覆わなければならないので実に面倒なのである。

しかしである。この布梱包があることで荷物の散逸や紛失(盗難)が防げているのも事実なのである。
というのもインドの段ボールはとても弱くすぐに破れたりつぶれたりする。しかも運送業者の荷扱いがとても荒い。それが日本までの長距離輸送となると、到着時に段ボール箱が完全に変形し、角がつぶれているのは当たり前、時には辺の部分が裂けてただの紙切れ状態になっていたりすることもあるのだ。
そんな時にこの布梱包があれば、大切な荷物の中身のみならず、ボロボロになった段ボールの破片まで余すことなく手元に届くという寸法なのである。

さすがインドの運送業界に精通したインド人が作ったルールで実によく考えられている。

ってかさ、それより段ボールの素材を改良したり、運送業務の全般的な見直しを進めてくんないかな?

荷物を託す側からの切なるお願いなのである。

木彫りのガネーシャ