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インド :あくまでも盛大かつニギニギしく・インドの結婚の儀式

         
  • 公開日:2006年12月13日
  • 最終更新日:2022年6月24日

なにやら人がごちゃごちゃおります。写真ではちょっと見づらいかもしれませんが、これはインドの結婚式の儀式のひとつです。
正確になんと言う儀式かは知りませんが、花婿側が花嫁側に結婚の申し入れに行くというような儀式のようです。

この写真でまず目を引くのは、白い長い棒のようなものかと思いますが、これは蛍光灯です。はい、普通は天井とかに取り付けられている棒状の蛍光灯です。その蛍光灯を、参列者の中から選ばれた人が持っているのです。
この蛍光灯、ちゃんと電源からコードを引っ張って来て点灯させていますので、SF好きの人なら「ぶ~ん」とか言いながらダースベーダーと闘うマネなんかしてしまうでしょう。
蛍光灯は照明という本来の目的とともに、儀式を華やかに演出するという目的もあるのでしょう。

そして写真の右の方には、赤い服を来た人が何人かいます。
彼らは楽隊の人たちで、主にブラス系を担当します。
さらにその右上でライトを点灯させているのは楽隊のトラックで、荷台を改造したステージには、キーボードやドラムに加え、ボーカルの人なんかも乗っています。

さて、肝心の花婿はどこにいるのかと探してみますと・・・いましたいました。
中央よりやや左に金モールで飾り付けられた傘が見えるかと思いますが、その下で赤いターバンを巻いているのが花婿です。白い衣装を着て、馬にまたがっています。
なんでもこういうときに使う馬は白馬が人気があるということなのですが、それだけにレンタル料も高いとのことです。
見ればこの花婿の馬は茶色のようですので、予算がちょっと足りなかったのか、はたまたあいにく白馬が全部出払ってしまっていたかなのでしょう。でもまあ馬の色でその後の人生の幸せが決まるものではないでしょう。できれば白馬の方が幸せになれそうな気もしますけど、しょーがないじゃないですか、この際馬の色になんかこだわっていてはいけません。それよりここは馬がいただけよかったと考えた方が幸せになれます。ヤギじゃなくてよかったなあ!と喜ぶべきなのです。

と、そんな人々に親戚縁者が加わって、いよいよ一団は列を成して花嫁側の陣営に殴り込み・・・じゃなくて、結婚の申し入れに行くわけです。

実はここはチェンナイ(旧マドラス)のとあるホテルで、花婿側が自陣として使っているのです。
そしてその先にある別のホテルに花嫁側が陣を敷いていて、そこまで三顧の礼を尽くしに行くというわけなのであります。

おっ、いよいよ出発するようです。

ブラスバンドのラッパが上ずったような外れた音で鳴り響き、トラックの荷台ステージの巨大スピーカーからは、ボーカルのがなり立てるような歌声が、ばりばりと音を割れさせながら大音響であたりにばら撒き始められました。ああ、すごくうるさい・・・
そしてトラックはゆっくりと前進を始めました。
その後を白馬が借りられずに仕方なく茶色い馬にまたがった花婿を中心に親戚縁者が行列を作り、さらにその周りには電気コードを引きずった蛍光灯部隊が取り囲みます。

さあ、行くがよい! どんどん早く行っちまってくれ!

熱射病から来たと思われるひどい頭痛に見舞われ、そこに更なる刺激を与えるこの大騒動から早く逃れたい一心で、4階の部屋から見下ろす私は切にそう願っていたのであります。

お、おしあわせに・・・茶色の馬だけど・・・うぅ~、アタマガイタイ・・・

インドのショール