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2009年6月26日:パインズクラブ通信 第359号

         
  • 公開日:2022年8月17日
  • 最終更新日:2022年8月21日

暦の上では・・・

♪あ~めがぁ~ふぅ~りますぅ~あ~めがぁふぅ~るう~

というわけでただ今梅雨真っただ中、どんより暗く曇った空が実に鬱陶しく、自分を責めるには絶好の季節であります。

あ~、なんで一つ前のバス停で降りなかったんだ。

30円安く済んだのに・・・

とまあ、梅雨とは言えここのところ雨空が続いておりまして、いつものことではありますが洗濯ものが乾かないわけですよ、ねっ。
そりゃあ乾燥機を持ってる人や、近くにコインランドリーがある人や、基本的に裸で暮らしている人はいいかもしれませんが、そういう環境にないわけですよ、ワタシは。
そうするといつまでも軒下や部屋の中に洗濯ものを吊るすことになるのですが、そうなると家の中がますます湿気っぽくなりますし、なんだかほら、むわっとするようないやな匂いも立ち込めて気分が悪くなるのです。

さらにウチは寝室にしかエアコンがなく、リビングなどでは扇風機が活躍しているのですが、雨が強く降る時などは窓も開けられないために室内の温度と湿度は最高潮に達し、居ながらにして熱帯雨林を体験できてとてもラッキーなのであります。

うっほぉうっほぉうっほぉ~、けけけけけけけけけけけけ・・・

で、ですよ、その熱帯雨林と化した我が家に、今年もまた律儀にも虫たちが帰って参りました。

まあ夏の虫ベスト3と言えば、カブトムシ、クワガタムシ、ホタルあたりになるのではないかと思いますが、我が家にやって来たのは残念ながらベスト3ではなくワースト3の方の虫で、まあいまさらご説明には及ばないとは思いますが、蚊、ハエ、ゴキブリなわけです。

いやですねえ、この組み合わせ。

でも、その中で一番たちが悪く、見事「夏の虫ワーストワン!」に輝くのはなんと言っても蚊でしょう。

確かに他の虫も嫌なのですが、まだ直接攻撃はして来ません。まあたまにゴキブリが何を血迷ったかこちらに向かって一直線に飛んで来るなんてこともありますが、あれはゴキブリの方でも攻撃の意思を持って突撃して来るわけではなく、おそらく人に突然遭遇してパニックに陥ってどうしていいのかわからないときに起こす行動なのだと思うわけです。

そこへ行きますと蚊はその自らの意思でもって向って来ますから悪質で、こちらも自己防衛のために立ち上がらなければならないわけです。

「身体髪膚(はっぷ)これを父母に受く、あえて毀傷(きしょう)せざるは孝の始めなり」なんて申しまして、お父さんお母さんから授かったこのやわ肌、たとえ蚊であろうとそれに傷をつけることは断じて許しません!

なろー蚊め!

やっつけてやる!

 

*このメルマガの後半へ続く

〔本題〕実際のメルマガではここに新着情報などが載ります。

*このメルマガの前半からの続きです。

 

蚊をやっつける方法として一般的なのは蚊取り線香でしょう。
私は蚊取り線香の煙の匂いが大好きで、これを嗅ぐと「あー、今年も夏が来たんだなあ」と思うのです。キンチョーの夏、ニッポンの夏、アースウズマキもよろしく!ってなわけなのです。

で、蚊取り線香はあらかじめ蚊が来るであろうことを予測して、その進路並びに目標物(ここでは私のことですね)を広範囲に守れる位置に配備し、その煙でもって襲い来る蚊を迎撃するものです。いわば本土全域にレーダー網を張り巡らせ、飛来するミサイルをいち早く察知して迎撃ミサイルで撃ち落とすのに似ています。規模はだいぶ違いますけど。

しかしこの方法も完全とは言えず、その煙幕網をかいくぐり侵入して来る輩もおり、それを防ぐには部屋をそうとうモクモク状態にしなければならないのですが、受動喫煙が大きな問題になっている今、蚊取り線香とは言えあまり煙を吸うのは健康に良くないと思いますので、それもできないのであります。

また最近では蚊の羽音からヒントを得て、蚊の嫌がる超音波を発し未然に蚊を追い払うという装置もありますが、こいつは科学的な実証が得られないとかで、あまり期待ができないようです。

そんなわけでこの夏も蚊取り線香を主要な防御方法として、あとはふらふらしながら近づいて来る蚊を素手でもってパチンパチンと叩き潰すという、硬軟取り交ぜた複合守備態勢で行こうと思っていたのですが、そこに新たな兵器が現れたのです。

はい、その新兵器の名は、

「電撃殺虫器」

です。

電撃殺虫器というと、よくコンビニの軒先や公園の街路灯などに取り付けられた、青白い光で虫を誘っては電気でバチバチ焼き殺すという装置を思い浮かべるかと思いますが、私が手に入れたのはハンディータイプのもので、ホームセンターで300~400円で売られているものです。

そいつはテニスラケットの形をしているのですが、ガットの代わりに金属製のネットが三重(三枚重ねの状態です)に張られていて、外側のネット2枚と真ん中のネットがそれぞれプラスとマイナスの電極になっており、その両方のネットにまたがって接触した虫が電気によってショック死するというものなのです。

でも実はその電撃殺虫器は昨年の夏に買ったもので、それ自体は「新兵器」でもなんでもなく、むしろほぼ忘れ去られていた遺物的存在だったのです。

というのもその電撃殺虫器はその電源を単三乾電池2本に頼っており、つまりは一本1.5ボルト、2本の直列配置で3ボルト、まあそいつをなにやら電気回路みたいな基板を通して凝縮し、虫が接触した時の突入電力はもう少し強いものになるようなのですが、いかんせん威力が足りないのです。
特に大きなハエなどは、いったん感電してパタリと落ちたものの、それは死んだというわけではなく、すぐに息を吹き返して飛んで行ってしまうのです。しかも飛び去るそのハエの姿は、感電によるダメージなどまったく見受けられないばかりか、むしろ「あー、なんだか肩こりが取れて体が軽くなったみたい」といった感じに見えなくもなく、とにかく電撃殺虫器を振り回しただけ損しちゃったな、肩こっちゃったな、もうこんなの使うのよそっとと、物置に放り込んだままになっていたのであります。

それではなぜ、今になってその電撃殺虫器が新兵器という地位にまで回復したかと言えば、それはそいつを改造したからなのです。

つまりその電撃殺虫器の問題点は電圧の低さだったわけです。
そこで電源の単三乾電池2本を、電圧9ボルトの006P型(あの四角い形の電池です)に置き換え、一気に3倍の威力にしようと考えたのです。

電圧のアップで基盤が壊れてしまうのではないかとの危惧もありましたが、結果からいうと電源の置き換えは成功し、電源ボタンを押すと通電を知らせる緑色のLEDが以前よりはるかに明るい光を放ち、そのパワーアップした姿を誇示しているかのようで実に頼もしい限りでありました。

さて、LEDランプが明るくなったことだけで満足してはいけません。
そもそもこの改造は、あの夏の虫ワースト3の殲滅にあるのです。

さっそく実験です。

私はテニスボーイのように右手に電撃殺虫器(改)を握ると虫を探しました。

じろじろじろ・・・

いません・・・

なんで虫ってこちらが攻撃態勢に入ると姿をくらませるのでしょう。
ハエなんかでもハエ叩きを持ったとたんに雲散霧消してしまいます。
とても不思議です。

そこで私は窓の網戸のところへ行ってみました。

するとそこに小さな羽虫がおりました。

う~む・・・こいつはどうもワースト3には入っていないようだが・・・

しかしこいつも虫は虫、ちょっとかわいそうな気もするが、科学の進歩のためじゃ・・・

私は電撃殺虫器を網戸に密着させて虫を挟みうちにすると、虫が電極に触れるように左右に少し動かしました。

すると、電撃殺虫器のネットの一部がほんのわずかに光ったかと思うと、ぷしゅっと音がして羽虫が消えてしまいました。

おおっ、なんとすごい威力だ・・・

次に私は流しの生ゴミ入れのところに行ってみました。

するとそこにはコバエがおりました。

ふむふむ、小さいとはいえこいつはワースト3にノミネートされている虫に違いない。いざ勝負勝負!

コバエが生ごみから離れて飛びあがったところに、私はすばやく電撃殺虫器でスマッシュを決めました。

すると今度はさっきより大きな光とバチンという音が発せられ、コバエの姿はどこかへ消えてしまいました。

おおっ、大成功だ!

そんなわけで電撃殺虫器改造の成功により、今年の夏はさぞかし快適に過ごせるであろうと思うのですが、実はまだ肝心の蚊や、それより大きなハエ、ゴキブリなどの実験ができておりませんので、なんとも言えないのであります。

その辺のことはまたあらためてお知らせしようかと思っておりますが、もしかしたらここには書けないような惨状(たとえば電気ショックによるゴキブリの巨大化など)を引き起こす可能性もないとは言えませんので、それはまあ様子を見ながらにしたいと思います。

尚、ひとことご注意申し上げますと、電池式の器具であってもむやみな改造は大変危険であり、もしかしたら違法かもしれませんので絶対におやめ下さい。
また器具本体価格より、かなり大幅に改造費用がかかってしまうこともございますので注意が必要です。今回は本体価格の倍くらい費用がかかりました。しくしく・・・

といったところで今週はおしましです。

みなさん雨と虫に負けないで、元気にお過ごし下さい。

ではまた来週まで、

ごきげんよう!

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