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2010年ジャイサルメールの旅・その8

         
  • 公開日:2011年10月5日
  • 最終更新日:2022年6月11日

定刻より1時間の遅れということで、ジャイサルメールまでは約19時間列車に揺られて来たことになります。ホームで再び顔を合わせた日本人青年は、三等車での長旅ということでかなり疲れた顔をしていました。そしてそこに強引なホテルの客引き数名がわっとばかりに取り付きましたから、まったく「弱り目に祟り目」といった状況となり、明らかに狼狽の色を隠せないのでした。

かつては東西交易の要衝として栄えたジャイサルメールも、印パ国境が閉鎖され行き来ができなくなってしまってはどうしようもありません。
今では過去の栄光の残滓にすがる観光業が主な産業ともなれば、首都デリーからの列車が到着する時刻は、すさまじい客の争奪戦となるのももっともなことなのです。その点私はジャイサルメールでの最初の2日間はあらかじめホテルを予約しており、またホテルから迎えの車が来ているということもあって、こうした客引き合戦の餌食にはなりません。なんせ客引きの方だって限られた列車の乗客から、まだ宿の決まっていない客を探し出して確保しなければならないので、私みたいなのにいつまでも付きまとったりはしないのです。

しかしあの青年は違います。彼は宿を決めずに来ており、また初インドということでああした客引きのあしらい方がわからず、ライオンに囲まれたシマウマのごとき状態に陥っているのです。

そこで私は予約したホテル差し向けの車のドライバーに、「彼も市街地まで乗せてあげてもらえないか」と頼みました。自力で宿を探すにしても、まずははるか彼方に見える城塞の辺りにまでいかなければなりませんし、またそこまで行ってしまえばあとはどうにでもなるでしょう。ドライバー氏は快諾してくれましたので、私たち三人はまだ未練がましく付きまとう客引きを振り払い、迎えの車へと急ぎました。

ドライバー氏が案内した車は、なんとオートリキシャでした。
私はてっきり普通の車(四輪のやつですね)で来てると思ったので青年も誘ったのですが・・・

でもまあ今さら仕方ありません、みんな大きな荷物を持ってはいますが、ここはいっちょ詰合せてなんとか乗り込み、いざ城塞目指して出発です!

*情報はすべて2010年3月時点のものです。

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真鍮製のアンティーク弁当箱