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2005年7月15日:パインズクラブ通信 第159号

         
  • 公開日:2022年8月11日
  • 最終更新日:2022年8月20日

暦の上では・・・

高校野球の地区予選も始まり、連日各地で熱戦が繰り広げられております。

私の住む町の野球場でも1・2回戦が行われています。
期間にしたら1週間くらいしか開催されませんので、先日の日曜日に早速観戦して参りました。

球場に着くとちょうど第一試合が始まるところでした。

家を出るときは、「なあに、どうせ1回戦だし、自分の母校でもないんだから途中から見てもいいや」なんて思っていたのですが、球場が近づくにつれ聞こえ始める楽器の音、選手たちの掛け声に体が自然と急いてしまいます。胸なんかドキドキ高鳴る始末。まるで恋人に会いに行くようです。

はい、

まさしくそんな気分なのです。

かつて青春を懸けて愛したものに再会する喜び・・・

私はこう見えても、中学から高校にかけては野球に青春を懸ける「高校野球オタク」だったのです。そして自らもプレーをする「野球盤球児」でもあったのであります。

甲子園大会の開会式などはNHKラジオの放送を録音して(ビデオがなかった時代なんですよお)何度も聴いて覚えてしまったくらいです。
さらに試合終了時には録音ボタンに指をかけ、各校校歌を録音して集めるという、なんだかわけのわからない趣味に没頭しておりました。

なので今でも何校かの校歌は歌えます。

大阪明星高校の諸君!大分津久見高校の諸君!そして高知商業の諸君!

校歌を一緒に歌おう!

*特に私は上記の高校を贔屓しているわけではございません。だいたい私が贔屓したところで勝敗にはまず影響はないかと思います。

えー、ご紹介できなかった高校関係者の方で「ぜひとも我が校の校歌を!」という方がいらっしゃいましたら、校歌の入ったカセット、CDなどを当方までビールと一緒にお送り下さい。なにかの時につい口ずんでしまうレベルにまで聴き込みます。

*お送り頂きましたものは一切返却致しません。特にビール。

とまあ、それほどまでに高校野球が好きだった私ですが、残念ながら昔は体が小さく、したがって力も弱く、走るのも遅く、体力全般あまりなく、更に根性もなく、ついでに勉強もできないという不幸な身の上でしたので、泣く泣く野球部入部はあきらめたわけであります。

そこで野球盤なんですけど、あれはよく考えられたゲームですね。

本当の野球みたいにボールを空中に飛ばすわけではなく、盤上を転がすだけなんですが、それが結構本当の野球っぽくて、つい熱くなってしまいます。

そりゃあ、今のコンピューター技術を駆使したゲームもよくできてるとは思いますが、なんか全部「魔法」や「夢」で解決してしまう三流小説みたいで面白味がありません。「なんでもあり」っていう感が否めないのです。

その点野球盤のアナログさはすごいです。動力はバネ、仕掛けは磁石、盤面は厚手のボール紙ですから。
で、足りないところは使う側が工夫で補いながら遊ぶわけです。
そうやってゲームをみんなで作り上げる、言わば「全員野球!」なのです。

そして知らず知らずのうちにエポック社の社員と心が一体となり、私なんか気が付いたらエポック社でバイトしてたくらいですから、はい。

中学時代の夏休みなどは、同好の士である友だち約1名と「もうひとつの甲子園大会」を開催したものです。
ふたりで知りうる限りの校名を出し合い、参加校を選定して行きます。
そして組合せ表を作り、全試合をふたりでせっせとこなして行きます。
当然一日では終わりません。毎日集まっては大会日程を消化するのです。
しかもふたりだけで、試合はもちろん、応援、実況中継、審判、グランド整備、カチ割氷売りまでしなければならず、室内とは言えクーラーなどない蒸し暑い中での大会運営は、なかなか苦労も多かったのであります。

そんな一見何の意味もないようなもの、よーく考えてもやっぱり意味のないもの、そんなものに夢中になれる、それが青春ってもんじゃないでしょうか。

青春って、ホント、時間の無駄遣いですね。

でも、

それだけに貴重なんです。

 

*このメルマガの後半へ続く

〔本題〕実際のメルマガではここに新着情報などが載ります。

*このメルマガの前半からの続きです。

 

さて、舞台を実際の野球場に戻しますと、主審の右手が上がり高らかにサイレンが鳴り響くと、マウンド上のピッチャーが大きく振りかぶりました。

さあ、いよいよ試合開始です!

そしてスタンドでは応援団が応援を始めようとしています。

応援チームの陣容は、応援団、吹奏楽部、チアリーディング部、野球部補欠部員、一般の生徒、父母会らしき人たちといったところです。

最前列でグランドを背にして立っているのが応援団長のようです。黒い学生服に白いハチマキ、手袋なんかもしてます。
そしてその団長とおぼしき男子学生の向こう側に、なにやら紙のボードを掲げた生徒がいます。生徒は二人いて、応援席に向かって頭上高くそのボードを掲げているのですが、いったいあれはなんでしょう・・・

「タッチ」「トモユキ」

なんて書いてあります。

ははぁ~ん、これは応援パターンと応援すべき選手の名前ですね。

つまり、今打席に立っているのは「トモユキ」君なわけです。スコアボードに出ている苗字も合わせてみますと、彼は高橋トモユキ君だということがわかります。

でも、いいんでしょうか?

個人情報の取り扱いが厳しく叫ばれる昨今、こんなに人がたくさんいる場所で個人名を出してしまって大丈夫なのでしょうか?トモユキの家に、明日からダイレクトメールがたくさん届いたりなんかしないでしょうか?

「さあ、野球の夏は終わった! 今から間に合う大学受験!」

なんてね。

まだ終わってねーぞ! 試合は今始まったばかりだぞ! ばーろー!

まあ、そんな心配もありますが、だからと言ってまさか応援する選手の名前を伏字にするわけにもいきません。

「かっとばせぇ~!****っ~!」

じゃあ力が入りませんから。

おっと、そんなことを考えてるうちに応援が始まりました。曲はもちろん「タッチ」です。
そこに独自の歌詞を乗せて応援するわけですね、トモユキを。

♪呼吸を止めて、息の根止めて、頭もつぶせよトモユキィ~!

なんて、

そんなこと歌うわけないじゃないですか。
トモユキはヘビと戦ってるわけじゃないですから。

だいたい最近は相手校の名前を出して「○○倒せぇ~!」なんてのもあまり言わないようです。

あー、またまた余計なことを言ってるうちにトモユキ凡打でアウトです。

次は・・・

「サウスポー」「富田」

です。

どうやらトモユキの「高橋」と違って「富田」という苗字はチームにひとりしかいないのでしょう。
これでは下の名前がわからないのでダイレクトメールが出しづらいです。あて先は「富田君 保護者様」になってしまいます。

富田君は応援パターンの「サウスポー」通りに左打席に入りました。

サウスポーは左利きのことですが、もともと野球から生まれた言葉です。
昔、野球場の造りは方角が決まっていたために、左利きの投手の腕はいつも南側にあったためだと言います。(ポーは手のことらしいですね)

なので、球場の方位が逆の造りだったらノースポーになっていたわけです。
さらに東ならイーストポーで西ならウエストポーですし、ハットリくんならニンポーで、政府が出すのがカンポーで、豆が欲しぞハトポッポーです。他にもエドガアランポーとか父ちゃんのポーとかいろいろありますので、みなさんもぜひいろいろなポーを探してみて下さい。

あっ、

富田君、三振・・・

まったくもお、まだちゃんと見てないのにい・・・

次は、

「ねらいうち」「坂本」

です。

よっ!待ってました!狙い撃ち!

♪ちゃらちゃちゃちゃん!おー!
♪ちゃらちゃちゃちゃん!おー!
♪ちゃらちゃちゃちゃらちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃぁ~ん!
♪打てよ!打てよ!打て打てよぉー!
♪打てよ!打てよ!打て打てよぉー!
♪打てよ!打てよ!打て打てよぉー!
♪お前が打たなきゃ次の打者!

って・・・

もうスリーアウトで次の打者まで回りません・・・

まあこちらは部外者という気安さで、缶ビール片手にのんびりと野球観戦と決め込んだわけですが、グランドでプレーする選手たちはもちろんのこと、それを応援する生徒たち、球場の随所に配置された手伝いの野球部員たち、そんな高校生たちの一生懸命にしてひたむきな若いパワーを目の当たりにし、少し元気を分けてもらったような気がした一日でありました。

あー、野球盤、まだどこかにあったな。
今年の夏は、もう一度青春してみるかな。

ああ!栄冠は君に輝く!

みなさんもぜひ球場に足を運んでみて下さい。

それでは、また来週!

♪読めよ!読めよ!読め読めよぉー!
♪お前が読まなきゃ誰が読む!へい!

おい、誰に向かって「お前」なんて言ってんだ?
こっちは付き合いで読んでやってんだ! ば-ろー!

へい・・・すんません・・・

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