インドのどんな町や村にも必ずある小さなお店。
間口一間にも満たない本当に小さな店先に、いろいろな商品を並べ、積み上げ、吊るし、豊富な品ぞろえをアピールしている。
扱う商品は日用品やお菓子、ジュースなど、普段の生活に必要なものがほとんどだが、旅行者の多い地域では、トイレットペーパーのようなあまりインド人が使わないものもちゃんと置いてある。
この写真のお店は私がヴァラナシで滞在していたゲストハウスから一番近いお店で、2か月半の旅で疲労困憊した上にお金も乏しくなった私が、毎日水だけを買いに行っていた所である。しかしそんな水だけしか買わないような私に対し、店の主人とその奥さんが、それぞれ別の機会に声を潜めて「ビールあるよ」と囁きかけて来たのには驚いた。なんで私がビール好きだということがわかったのだろう?
残念ながらその時の私の持ち金ではビールを飲ことができずに断ってしまったが、この店はビールですら手に入るのである。
ただしアルコールの販売はライセンスが必要なので、このお店はたぶん違法販売なのであろう。だから声をひそめて「信頼の置けそうな人」で「ビールの誘惑に負けそうな人」にそっと囁きかけて来たというわけなのである。
よし、次に行く時にはしっかりビール代を持って行き、お店の主人と奥さんの誘惑に負けてやるぞ!
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