この写真を撮影したのは、ラジャスタン州デシュノックにあるカルニ・マーター寺院です。
カルニ・マーター寺院は、その境内に幾千万というネズミが棲むことで有名なヒンドゥー寺院です。
入り口で靴を脱ぎ裸足で歩み入る寺院の中には、本当に数えきれないほどのネズミたちが走り回り、ミルクの皿に取り付き、供物の団子をかじり、そしてそこらじゅうに糞をまき散らしています。
しかしこれも信仰のひとつの現れですので、異教徒である私たちは間違っても顔をしかめたりしてはいけません。
さて、この日は折りしも春の訪れを祝うホーリー(誰彼かまわず色水を掛け合うお祭りです)の日だったのですが、このお寺の世話役らしき三人のおじさんたちが、朝早くからなにやら話し合っておりました。
おそらく今日のホーリーに関することなのだろうと思いますが、いずれにしてもおじさんたちからは、どことなく楽しそうな雰囲気が漂っていたのでありました。