広大なインドでは、オートリキシャも結構地域性があったりします。
まあ細かい違いなどはオートリキシャマニアにしか気付かず、また気付く必要もないのですが、ボディの色の違いは嫌でも目に付きます。
インドの多くの地域では、オートリキシャやタクシーの色と言えば、黒いボトムに黄色い屋根のツートンカラーが主流で、そのくたびれた車体にその色合いがまた妙にマッチしているのですが、南インドのタミール・ナドゥ州では、オートリキシャは黄色一色に塗られているのであります。
この写真は、タミール・ナドゥ州の州都チェンナイ(旧マドラス)で撮ったものです。ご覧の様にボディーは黄色一色で、ヘッドライトとフロントグリル、そしてホイールがメタリックブルー、幌がこげ茶色という組合せで、とてもおしゃれです。
やはり南の国(インドは全体的に「南の国」っぽいのですが)の色彩感覚というのは、大自然の色に触発されるためか、鮮やか好みになる傾向にあるようです。
さて、ちょっとボディー色とは関係ないのですが、ついでのお話です。
このオートリキシャには立派なワイパーが付いています。
このワイパーは、車内側にハンドルが突き出ていて、そいつを動かすとワイパーも動くと言う仕掛け(というほどでもないですが)のものが多いのですが、最近は小型モーターで動かすタイプも増えて来ているようです。
また、インドでは車両は日本と同じ左側通行のため、車体右側(写真で見えている側)の後部座席からは、乗り降りができないように柵がついています。
そしてドライバー氏の服装なのですが、これは一応運転手の制服ということになっていて、営業中はこれを着ていないといけないことになっているのです。(場所によって制服の色は違うようですが、おおむね作業服のような感じのものです)
しかしドライバー氏の足元を見れば、そこにはチャッパル(サンダル)が履かれており、その辺はやはりまあインドっぽいなあと思うのでありました。
[dfads params=’groups=39&limit=1′]