これはムンバイ(旧ボンベイ)の街角で見かけたさとうきびジュースの屋台です。さとうきびジュースはインドではよく飲まれている飲み物のひとつです。
さとうきびジュースはその名の通りさとうきびから搾り出したものですが、とうもろこしの幹ほどもあるさとうきび(屋台の屋根に載っているものです)を、ドラム式の圧搾器でぺちゃんこにつぶすのは、相当力の要る作業です。
実際、もっと簡単な木製手回し式圧搾器だけで、路地から路地へ売り歩いているジュース屋さんなどの作業を見ていますと、それはそれは大変そうなのでありますよ。
そこいくとこの屋台は電動式の圧搾器を搭載していますので、ジュース屋のあんちゃんが特に力を使う必要はないでしょうが、モーターと連動するプーリー(ベルトを掛けてある車)の組合せから、圧搾ドラムにかかる力が相当なものだろうことは、容易に推察できるのであります。
しかしそんな機械式圧搾器を持ってしても、さとうきびの幹から一度にジュースを搾り出すことはできないようで、何度も繰り返し回転ドラムに押し込んでは、丁寧に最後の一滴まで搾り出していました。
そしてその作業の間中、プーリーに取り付けられた鈴が回転に合わせ、涼しげな音色をインド一の大都市に響き渡らせていたのであります。
しゃんしゃんしゃんしゃんしゃん・・・・
[dfads params=’groups=39&limit=1′]