インドのサイクルリキシャは日本の常識をはるかに越える輸送能力を有し、一度にたくさんの人を乗せるだけでなく、大量の荷物を運搬するということは何度かお伝えしたが、今回はその両方を一度に運んでいるサイクルリキシャである。
見よ、このうず高く積まれた荷物を、そしてその上に座る二人の乗客を。荷物は朝の市場で仕入れた大量の野菜である。
この乗客は飲食店を経営しているのか、それとも小売業を営んでいるのかは知らないが、とにかくすごい量の野菜を積み込み、自分たちもその上に乗り込んでいる。
でもすごいのは乗っている方じゃなくて、当然こいでいるリキシャマンの方なのである。
リキシャマンは大量の荷物と痩せているとはいえ大の大人を二人も乗せ、その二本の足でペダルをこいでいる。
これって物理的に見て前に進むことは本当に可能なのだろうか?
そんなことは物理が苦手な私にわかるはずもないが、現実にサイクルリキシャは目の前をゆっくりとではあるが着実に前に進んで行っているのである。
しかもリキシャマンはこちらを見る余裕すら見せているではないか。
もしオリンピックの自転車競技に重量物の運搬競争があったなら、インドはメダルの最有力国になるに違いないと思う次第である。
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