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いざ行かん!魚の目を持つ女神の世界へ・その2:シュリ・ミナークシ寺院

         
  • 公開日:2010年11月16日
  • 最終更新日:2022年6月3日

靴を脱いで預けたら、東門から寺院の中に入ります。

南インドの強烈な太陽に照らされた明るい場所から中へ入ったため、初めはかなり薄暗く感じましたが、目が慣れるに従いこんな極彩色の世界が見えて来ました。まずは入場料を払わねばと切符売り場を探したのですが、なぜかどこにも見当たりません。
他の人は?と見れば、みんなそのままどんどん中へ進んでいるようでしたので、私もそのまま入って行きました。

ただしその先では厳重なボディ・チェックと所持品検査が行われていました。
私はもちろん善良なるいち観光客であるため、そのようなチェックをなんら恐れる必要もありませんので、自信たっぷりにバッグのふたを開け、警備員のおっさんに中をがさごそチェックしてもらったのですが、あららあ・・・自分でもすっかり忘れていましたが、私のバッグの中にはアーミー・ナイフが入ったままだったのです。
通常そこで引っかかった「危険物」(たとえばライターとか)は没収され、警備員の足下の段ボール箱に投げ捨てられるのですが、さすがに高価(そう)なアーミー・ナイフだったためか、警備員は私に「これを寺院の中で絶対に出してはいけませんぞ」と言い、私は「なにがあっても断じて出しません。出しませんったら出しません」と誓ってその場は許されたのでした。

*だからといってその温情処置をいつも期待してはいけません。私もこの寺院には二日通いましたが、二日目にはナイフはちゃんと部屋に置いて行きました。

しっかりとナイフは心にしまい、いえ、バッグの奥底深くにしまい込み、さらに進みますと、両側にたくさんのお店が並ぶ場所に出ました。お店で売られているのはお供え用の品々が多いようでしたが、参拝とはなんら関係のないお土産なども結構たくさん売られていて、それを見ればこの寺院を訪れる参拝客(そして観光客も)がいかに多いかということがわかるのです。

そんなお土産物やおもちゃを横目でちらちら見ながらさらに進みます。

すると急に視界が開け、このような場所に出ます。ここは通称「黄金のハスの池」と呼ばれ(ているらしい)、参拝者はここで身を清めてからこの奥にあるミナークシ神殿へと進むのです。

しかしこの時は誰ひとり身を清めている人はおらず、みな日陰に座って池を眺めているばかりでした。

ここからは池越しにこの寺院最大の南のゴープラムが良く見えます。それではこのゴープラムを見上げながら、このシュリ・ミナークシ寺院についてのお話しを少々・・・

この寺院に祀られているのはその名の通り「ミナークシ」という女神で、その名の意味は「魚の目を持つ女神」なのだそうです。
そしてそれは「魚のように美しい目」という意味でもあるようなので、もしかしたらその魚はウルメイワシなのかもしれませんが、私は「魚の目」と聞くと、手塚治虫のマンガ「どろろ」に出て来る「鯖目様」という三白眼の領主を思い出してしまい、ちょっと気味が悪いのです。

さて、ミナークシは元々南インド(ドラヴィダ)の土着の神様だったのですが、後に勢力を伸ばして来たヒンドゥー教に取りこまれ、その際にシヴァ神(ここでは「スンダレーシュワラ」という名で呼ばれます)と結婚させられました。
「結婚させられた」という言い方をしたのは、実はミナークシ女神にはアリャハルという夫がいたからです。
夫の座を奪われたアリャハルは「アリャリャ?」と言ったかどうかはわかりませんが、とにかく「ミナークシの兄」という立場に据えられてしまい、それでもその代償なのか別の寺院にヴィシュヌ(ヒンドゥー教の三大神のひとり)として祀られて一応の面目を保ったのでありました。めでたしめでたし、かな?

いやあ、昔の王族たちの間でも政略結婚は常套手段でしたが、神様の世界もいろいろあるんですなあ。

さっ、それではそのミナークシ女神の神殿へと進んで参りましょう。

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インドの南京錠