前回のお話に関連して、今回はアイロン掛けのお話です。
ホテルのランドリーサービス以外でも、インドでは各家庭を回って洗濯物を請け負うドビーという職業の人がいるのですが、その人とは別に、アイロン掛け専門の人というのもいるのです。
この写真がその「アイロン掛け屋」なのですが、ご覧のようにこの人は屋外で商売をしております。まあちゃんとお店を構えてやっている人もいるのですが、とにかくこの人の場合は、完全に屋外のスペースで営業しております。
で、ここで気になるところは、電気をどこから取っているのか?というところなのですよ。
そこでよーく目を凝らして見てみれば・・・
あれ?電気のコードがどこにもありませんねえ。
というわけで、このアイロンは電池式なわけなのですね。
中には単一電池が直列で6本入って・・・
いるわけないです、そんなことはありません。
実はこのアイロンは、中に炭を入れるタイプのものなのです。炭火の熱でアイロン掛けをするというわけなのです。
日本でも昔はこういう方式のアイロンがありましたし、そもそもアイロンの始まりはこういう方式のものだったはずです。
それが今では何でもかんでも電気式というのがあたりまえみたいになっちゃって、ついついこういう電気を使わない道具を見ると「へぇ~、すげぇ~」なんて感心してしまうのですが、日本だって電化製品が本格的に普及し始めてから、まだほんの50年くらいのものなのですよね。
とは言え、今の日本に住むものから見れば、やはりこういう道具でせっせと仕事をする姿を見ると、やっぱり「へぇ~、すげえなあ」と感心してしまうのであります。
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