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船着場はずいぶん合理化されていたのだった:コーチン

         
  • 公開日:2010年9月9日
  • 最終更新日:2022年6月3日

コーチン(コチ)は海に面している街なのですが、その街は4つの地区から成り立っています。
ひとつは鉄道駅などがあるいわば本土的なエルナクラム地区、それからそのすぐ目の前の海に浮かぶウィリンドン島、さらにその島を抱え込むようにして横たわる半島部にフォート・コーチン地区とマッタンチェリー地区があります。

今回私は半島部にあるフォート・コーチンに宿を取ろうと、駅を出るとすぐにオートリキシャをつかまえ、まずはフォート・コーチン行きの船が出るジェッティー(船着場)へとやって来たのであります。しかし9年ぶりに見るジェッティーはだいぶ様子が変わってしまっていて、以前はなかったこんなきれいな建物がどでんと建っていたりしたものですから、初めは違う場所で降ろされてしまったのかと思ったほどでした。

あまりの変わりようではありましたが、おそらくこの中に切符売り場があるのだろうと見当をつけ入ってみますと、はたしてそこには船待ちらしき人たちがベンチに腰掛けていたり、向こうには乗船券の販売窓口らしきものがあったりして、これはもう船着場らしい、いえ、船着場に違いないのであります。

私はさっそくその窓口へ行き、中でなにやら作業をしていた職員に「フォート・コーチンへ行きたいのですが・・・」と言ったのですが、職員のおっさんはするどい目でこちらを一瞥すると、「次の船は11時50分だ」とだけ言い残して出て行ってしまいました。現在の時刻は11時20分で、次の船の時間までまだ30分もありますが、なぜ今切符を売ってくれないのでしょうか。以前はいつでも切符を買え、船も次々に出ていたという記憶があるのですが・・・

それでも次第に窓口に人が並び始めておりましたので、私もその列に加わり窓口が開くのを待ちました。結局窓口が開けられたのは出航時間の5分前でした。つまり私は25分間も列に並んで待っていたのです。
乗客の立場からするとまことにもって失礼な!という思いもありましたが、考えてみたら散発的に来る乗客に切符を売るために常に職員を配置しておくよりずっと合理的です。あの職員のおっさんだってその間他の仕事ができるわけです。まさかチャイを飲んで休んでいるわけではないとは思うのですが・・・う~ん、どうだろう・・・インド人だからねえ。

ちなみに切符売り場の窓口は二つあり、右側の窓口は女性専用になっています。ただし切符を売る職員は一人だけで、男女交互に切符を売っておりました。それでも乗客は圧倒的に男性が多いので、女性の方が早く切符を買えるということになるわけです。

また切符は一人2枚までしか買えないルールになっていて、誰かがまとめ買いをしたり、早く切符の買える女性にみんなして頼んでしまうなんてことはできないようになっています。

いやあ、なかなかよく考えられたシステムではありませんか。なんだかインドらしくないですけど。とまあ、そんな感じで私も無事切符を買うことができ、いよいよこれからフォート・コーチンを目指すのであります。

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