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2010年インドの旅・実録編:第63回 ラーメシュワラム

         
  • 公開日:2012年12月12日
  • 最終更新日:2022年6月10日
〔当時のメモより〕
*金額に関しては当時1ルピーが約2円だったので、ただ単に2倍にすれば円価になります。

2010年4月20日(火) ラーメシュワラム 晴 33℃くらい

帰りのトラックは最後部のステップ(というか本来は荷台のフタ)に立って行った。
海風を全身に受け、視界も開けて最高の気分だった。
トラックの揺れをうまく体全体で吸収するように乗るのは、スリルもありまるで遊園地のアトラクションのよう。これでRs.100は安いものである。

元の場所に戻り、リキシャマンに声を掛けるとホッとした顔をしていた。
また元来た道をゆっくりとしたスピードで帰る。

【以下の解説は2012年12月12日のものです】

〔以下メモに解説を加えて〕

2010年4月20日(火) ラーメシュワラム 晴 33℃くらい

帰りのトラックは最後部のステップ(というか本来は荷台のフタ)に立って行った。

トラックの車内は直射日光を防いでくれるものの、狭くて暑くて景色も見づらく決して快適な環境とは言えない。往路ではそんな車内から、最後部に立っている人をうらやましく見ていたが、帰りはぜひ立って行こうと思い、「中へ入れ」というありがたいお誘いを断って左端の好ポジションをゲットした。
ダヌシュコーディーのトラック

海風を全身に受け、視界も開けて最高の気分だった。

ステップに立つと屋根の高さが胸ほどになり誠に見晴らしが良い。しかしもっと見晴らしのいい場所に男が乗って来た。屋根の上である。でもさすがにそこはつかまるものもなく、転がり落ちそうで怖い。 男は土地のものらしく、途中で下りて行った。いったいいくら払ったのだろうか。いくらであろうとそのお金は、トラックをチャーターしたわれわれで山分けというのが筋だと思うが、分配金は一切もらえなかった。
ダヌシュコーディーのトラック

トラックの揺れをうまく体全体で吸収するように乗るのは、スリルもありまるで遊園地のアトラクションのよう。これでRs.100は安いものである。

トラックは泥濘地の水を盛大に跳ね上げ、砂浜のくぼみに身をくねらせながら疾走する。うっかり手を滑らせたら転げ落ちてしまいそうだが、体にまともに当たる海風と大きな揺れが実に心地良い。たまたま偶然乗り合わせることになった男たちと、子どもの様にはしゃぎながらの復路は本当に楽しかった。
ダヌシュコーディーのトラック

元の場所に戻り、リキシャマンに声を掛けるとホッとした顔をしていた。

もともとあまり覇気を感じられないドライバーだが、日陰でちんまり待つ姿はまたなんとも不安そうに見えかわいそうなくらいだった。 さあ、もう充分楽しんだから帰ろう。
ダヌシュコーディーのオートリキシャ

また元来た道をゆっくりとしたスピードで帰る。

悪路を疾走するトラックでエキサイトした後の、のんびり走るオートリキシャもまたなんとも心地良いものだった。
ダヌシュコーディーのオートリキシャ

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