ここはウダイプールの観光の目玉「シティ・パレス」です。ガイドブックによりますと、正面の長さ(ヨコ幅のことかな?)は244m。高さは30.4mだそうで、ラジャスタン最大の宮殿なんだそうです。
とまあ、なんとも気のない書き方でありますが、どうも私こういう宮殿とか遺跡とかの見学が苦手でありまして、ましてやそれを他人様にお伝えするなんてことはもっと苦手なのであります。
それでもウダイプールに来たからには、やはり入ってみないことには始まりません。それにここに入ればあのレイク・パレスだってよく見えるはずなのです。
とにかく入場料50ルピー(約100円)とカメラ持ち込み料200ルピー(約400円)を払って門をくぐりました。門のところにはガイドがたくさんたむろしていましたが、私は完全に無視されました。おそらくこの日は日曜日で観光客も多く、いかにも語学が苦手そうな顔つきをした私より、確実に言葉が通じる欧米人観光客に焦点を定めていたのでしょう。実に賢明な選択です。ちなみにガイドは現地語の他に英語、フランス語あたりを操るようです。そして日本語を話せるガイドなど皆無なのです。
それでもこうした見どころ満載の観光地を見学するにはやはりガイドは便利でありまして、たとえ英語の説明でもないよりあった方がぜんぜんいいのです。
しかし私にはガイドはいません。加えてガイドブックも持っていません。厳密に言えばガイドブックは持っているのですが、少しでも軽くするためにページ数の多いラジャスタン州のところは破いて家に置いて来てしまったのでここではなんの役にも立たないのです。だからほとんどなにがなんだかよくわからないまま、他人の後にくっついて行くだけなのです。さて、ここシティ・パレスにはいまだにマハラジャが住んでいるのですが、宮殿の一部をホテルにしたり博物館にしたりしていて、一般的に見学できるのは博物館の部分ということになります。
で私がまたこの手の博物館というのが苦手なのであります。
いえ、それでも初めの頃は結構興味津々で見ていたりしたのですが、ラジャスタンの各地にある同様の博物館を見て歩いていると、どこも似たような豪華絢爛栄耀栄華高価買取みたいな自慢の品ばかりでどうも庶民としてはオモシロクないのです。そりゃあ金出せばそれくらいのもん手に入るはなあ、よろしおますなあ、と嫌味のひとつも言いたくなるのです。
なので「わたしそういうの見たいわぁ~」という方には実に申し訳ないのですが、展示品のご紹介はすべて割愛させて頂きます。
そもそも写真もあまり撮っておりませんし、自分がよくわかっておりませんので展示品の説明だってできないのです。
それよりほら、どうですこのたくさんの観光客。インド人だけでなく、外国人も多ござんしょ。
これじゃあーた、どうせ展示品なんて人の頭でよく見えやしませんよ。さっ、どんどん先に進んでレイク・パレスの見える所を探しましょう。
そんな感じでガイドにくっついてわさわさ移動している団体をぐいぐい追い抜き、やって来たのがこのベランダです。
ほら!あの窓から見えるのは、まさしくレイク・パレスじゃあ~りませんか!私はすぐにでもその窓に取りつき、レイク・パレスの眺めを楽しみたかったのですが、さすがにここはひとつの撮影ポイントになっているようで、新婚さんらしきインド人カップルが肩に手を回しちゃったりしてポーズを取り、それをガイドがカメラに収めてたりなんかしておりまして、なかなか順番が回って来ないのです。イライラ・・・
それでもほら、待てば海路の日和あり、こんなににきれいなレイク・パレスを見ることができました。ほおほお、よく見れば昨日湖岸から見た土手はレイク・パレスの直前で終わっていて、厳密にはレイク・パレスはこの時期でも地続きにはなっていないのだなあ。
でももしかしたらあれは、レイク・パレス側が陸とつながることをなんとしてでも阻止しようと、意地で土手との接合部分をスコップで掘り下げたという可能性もあるな。
だとすると、これがホントの意地管理、なんちゃって。
しかし考えてみればこれを見るためだけに250ルピーも出したのかあ・・・・
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