インドの幹線道路を走っていると、たまにこんな光景に出くわします。
はい、トラックの横転事故です。日本ではこうした横転事故(特に単独の)というのは比較的少ないのではないかと思うのですが、だとするとこれは日印の道路事情、車両の状態、またはドライバーの気質などの違いが原因で起こるものと推測されるわけです。
まあドライバーの気質に関してはよくわからないのですが、道路事情はだいぶ違います。
上の写真を見てもわかるように、インドの道路はたとえ幹線道路でも路肩が土のままで、しかもアスファルト部分から一段低くなっているところがほとんどです。
そんな対面通行のさほど広くない道路でばんばん追い越しをかけるものですから、対向車を避けるための旧ハンドル、片輪を路肩に落としての回避などがよく行われるわけです。
そしてその時、不幸にもバランスを崩した車はあわれ横転してしまうのであります。
当然そんな横転の確立が高いのは、乗用車より重心が高いトラックとなるわけです。ましてや見るからに過積載と思われる状態ではなおさらです。
そしてもうひとつ、整備不良にも原因があるのではないかと思います。たとえばこのトラックのタイヤはかなり使い込まれているようで、路面との接地部分はほぼ平らになっています。整備されたレース場で走るんじゃないんですから、これでは路面に吸い付くような操舵性は期待できないというものです。
とにかくインドを車で移動中にこんな光景を見ると、ついドライバー氏に「ゆっくりでいいから安全運転で行っておくれよ」と念を押してしまうのであります。
あっ、ちなみに一番上の写真でトラックの手前に石がたくさん転がっているのは、横転した際に砕け散った岩の残骸というわけではなく、後続車に事故を知らせる目的で置かれた石です。
こうしておかないと、ただトラックが横になって休んでいるのかな?と思われてしまいますから・・・んなわきゃない。でも石の話はホントです。
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