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インド :働き者なのですが、結構嫌な面もあるとか・インドのラクダ

         
  • 公開日:2006年12月11日
  • 最終更新日:2022年6月24日

インドではゾウがしっかり働いているということはすでにお話し致しましたが、頭数的にゾウよりも多く、総労働力ではゾウを抜くのではないかと思われる動物がラクダです。

インドにいるラクダはヒトコブラクダです。
中央アジアなどにいるフタコブラクダよりコブが一つ少なく、さらに毛も少ないです。なので首回りがすっきりして見えます。

インドでのラクダの主なお仕事は、荷車を牽くことです。

デリーからジャイプール方面に向かいラジャスタン州に入ると、とたんにラクダの牽く荷車を見かけるようになります。
サフラン色の布をラジャスタン風に頭に巻きつけた老人が、荷物を満載したラクダの荷車を操る様は、背後に広がる広大な畑作地とマッチして、なんだか夢の国の風景のように感じられます。荷車は昔ながらの大八車のような形をしているのですが、車輪に関しては木製のものよりゴムタイヤをつけたものが主流になりつつあるようです。(上の写真のものもゴムタイヤ仕様のものです)

ラジャスタン州はインドでもラクダ人口(頭口?)が多いようで、プシュカルという町では毎年ラクダ市が盛大に開催されるほどです。
また観光用では、ラクダで砂漠を行く「キャメル・サファリ」なども行われておりますし、沿道のドライブインなどでも、ラクダの背中に乗ってそこら辺を一回りして来るなんていうお手軽コースもありますので、ラクダ好きの人にはたまらない州です。

ただしラクダは側対歩という歩き方をしますので、少し乗りづらいのが難点です。
また、ラクダに乗る際はラクダを座らせてから乗るのですが、ラクダが立ち上がるときには注意が必要です。
なにしろラクダはケツの方から立ち上がりますので、しっかりつかまっていないと前方にごろごろと落とされてしまうことになるわけです。

さて、ここまではラクダがとても働き者であるということを書いて参りましたが、実は結構嫌な面も持ち合わせています。

たとえば以前ラクダの背に乗ろうとしたとき、なぜかラクダがひどくご機嫌ナナメで、あのびろびろとよく動く唇を反らし、きたない歯茎をぞろっと見せ、なんともすごい声で威嚇して来たことがあります。
その声を文字で表現するのはなんとも難しいのですが、「ヴァ~」とか「バァ~」とか啼いておりましたです、はい。

さらには、ラクダさんがもっとご機嫌を悪くされました際には、胃液なんぞを吐きかけることもおありになられるそうですので、くれぐれもラクダさんにおかれましては、ご機嫌麗しゅうお過ごし頂きたく、お願い申し上げる次第なのでございます。

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