建物を建てる時、そしてそのメンテナンスの時などには、建物をぐるりと取り囲むようにして足場が組まれます。まあ人間は空中に浮くことができませんので、足場がないと作業ができない(はかどらない)というわけです。
で、そんな足場は日本などでは通常タンカン(単管)と呼ばれる金属パイプと、やはり金属でできているジョイントによって組まれるのですが、インドでは普通の木の棒で足場が組まれたりなんかしているのであります。
まあ巨大ビルの建設プロジェクト現場の事情なんかはわかりませんが、普通に街を歩いていて見かける範囲では、ほとんどが木の足場です。この写真のものは二階部分までしかありませんが、3~4階建ての建物なんかでも、木の棒と縄とで器用に取り囲んでしまいます。
これはまあ足場の資材を身近な材料で間に合わせているわけなのですが、木の棒ですのでどうしてもくねくねと曲がっていたりして、どうも見ていて「あんなんで大丈夫なのだろうか」と心配になってしまいます。
資金の問題などから金属製の足場資材を購入することができないとしても、せめて竹を使えればもう少し軽くて丈夫で真っ直ぐな足場が組めると思うのですが、いかんせんインドの多くの土地には竹がほとんど生えていないのです。
巨大プロジェクトなどでは日本の大手ゼネコンなども参入して、最新技術で作業を進め、そしてその技術、ノウハウなどを伝授していることかとは思いますが、もっと小規模建設業者の手助けとして、竹の育成方法などを指導するというのも必要なのではないかと思う次第であります。
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