インドで湖面を眺めておりましたら、なにやら黒いものが水面に浮き上がって参りました。
あっ、あれはカメだ。まあカメという生き物自体はそれほど珍しいものではありませんが、私はインドでカメを見たのが初めてでしたのでちょっと驚いてしまいました。まさに「盲亀の浮木(もうきのふぼく)」といったところです。
見ればこのカメ、甲羅がつるつるしていて見た目柔らかそうです。スッポンの仲間かなにかなのでしょうか。だとしたら、食べられるのでしょうか?
おっと、動物を見るとすぐ「食えるのかな?」なんてことを考えてしまうのは、ちょっとどうかと思いますよ・・・って、私が自分で言ったんだよ、おい。
さて、カメはヒンドゥー教の三大神のひとりヴィシュヌの化身のひとつ(ちょっとわかりづらいですが)でもあり、この世の創世記に地味に活躍したのです。
それは神々による「乳海攪拌」の際、その力で海の底に穴が開きそうになったのを身を挺して守ったのです。つまり攪拌棒の「受け」になったと言うことなのです。どうです、すごいでしょ。
とまあそんなカメなのです。いつもは湖底に穴が開いてないかパトロールしているわけですよ。
それをたまに水面に出てみれば、「あっ、スッポンだ。食べたいな」なんて言われちゃあかないません。
自然の動物を大切に!
食べるなら養殖のやつにしましょう。
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