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2001年7月11日(水)カルカッタ・2001年インドの旅第84回

         
  • 公開日:2010年2月4日
  • 最終更新日:2022年6月24日
〔当時のメモより〕
*金額に関しては当時Rs.1が約2.7円、3倍にして1割引けば簡単に計算できます。

7/11(水) カルカッタ 大雨/曇/雨模様 気温28℃

5:20 起床

大リーグオールスター中継を見る。
イチロー、第一打席内野安打。

下痢は治まり気味。朝食は抜いて梅干のお湯割りを飲む。

今日はガイド付の車で、近くの農村に写真を撮りに行く予定なので、体調と天候が気になるところ。

9時前、ものすごい雨の降りになる。

9時5分過ぎ、ガイドのボース氏到着。

ガイド氏到着のTel.で下に降りる。
車もすでに来ていたが、運転手がいない。そのうち雨がものすごい降りになり、たちまち路肩は水浸しとなる。
運転手が戻り、車を歩道に寄せてもらい、ようやく出発。9:15

大雨の中を走り出したアンバサダーだが、ワイパーが2本とも付いておらず、おまけに運転席横の窓が閉まらず、布が垂らしてある。大雨でもあり、ぜんぜん前が見えない。よく事故を起こさないものだと感心する。

市内の渋滞でだいぶ時間を取られたが、ようやく郊外へ出ると、エントツからすごい煙が出ており、臭いもすごい。こんな所に住んでいる人は、毎日この臭いを嗅いでいるのかと思うと、他人事ながらいやになる。

バイパスの下をくぐり、川沿いの道を行くと、左側にはゴミの山。その後もゴミ置き場と化した場所が続く。カルカッタ中のゴミが集まっているとの事。ここもすごい臭いである。
それでもゴミの山から使えそうなものを拾い集める人の姿も見える。
ただゴミの山には大量のプラスチックやビニールが混ざっており、土に返らぬ山の行く末を案ずる。
また、このゴミにはおそらく有害な物質なども混入しており、多雨の土地ゆえ、ゴミの山から流れ出た水が周りの環境を汚染するのではと心配になる。現に横に流れる川は悪臭を発して淀んでおり、この近辺住民の生活汚水だけとは考えられない。
その土手のすぐ脇の畑では作物が実っており、また、ゴミをたい肥のようにして、作物を作っている畑も見られた。
今後、住民の健康状態に影響がなければ良いと案ずるのみである。

村の入口へ到着。
道沿いの川を渡り徒歩で入るとのこと。
外はまたしても大雨のため、10分程車中で待機する。
やがて小雨になったので、ようやく橋を渡り村に入る。
村は、田んぼの中の道を進んで行くと、一軒、また一軒と家があるという集落であった。
田植えをしている所や、田起こしの最中の所、すでにきれいに稲の植えてある所などを見ながら集落を進む。
のどかな田園風景で、村人もとてもおだやかな顔をしている。
雨の中を田植えやその他の仕事をしている人がいる一方で、トランプに興じる村人達もいる。休日をどのように決めているのであろうか?

車の所に戻り、チャイを飲む。

村を後にし、植物園に行く。

入口の小屋でパスポートを見せ、台帳に記入、そしてチップ(Rs.10)を渡して車のまま入園する。

途中で車から降り、歩いて回る。
シバリンガの木やマホガニー、マッドトゥリーなどを見て、目的の樹齢240年のバニヤンの木に到達する。
さすがに一本の木とは思えぬほどの、林のような姿に圧倒される。
傘の大きさ480mというこの大木の枝の下を歩きながら、強い日差しの下で写真を撮りたかったと思った。

植物園を出てレストランへ行く。
食事は2人分でRs.156.90だった。

サダルストリートにて下車。

【以下の解説は2010年2月4日のものです】

しかしまあ、まさかイチローのメジャーリーグ・オールスターゲーム初打席を、コルカタ(カルカッタ)で見るとは思ってもみませんでした。

内容は内野安打ということで、実にイチローらしいデビュー(オールスターゲームの)になってよかったなあと思ったわけです。

一方私はといえば、今日はチャーターした車で農村に行く日だというのに、外は強い雨が降っています。
これでは農村を見て歩くのが大変・・・というか、もしかしたら不可能になってしまうかもしれません。

でもまあその時はその時で、どこか別の所に行くとか、なんだったら一日車でぐるぐる街を周ってもらってもいいのです。
なにしろ車に乗ってしまえば、雨なんかぜんぜん問題ないわけですから。

ところがです。それがそうでもなかったのです。

ホテルの部屋でオールスターゲームを観戦していると、フロントから「ガイドが到着しました」との電話が入り、私は少し心を弾ませながら下りて行きました。

ガイド氏はフロントの横で待っており、私を見とめると「私はボースと申します」と言いました。ITDCのおっさんの発音は「ブース」と聞こえたのですが、まあたいした違いではありません。
自己紹介を終え、私たちはホテルの前に出たのですが、その途端雨脚が一気に激しくなり、見る見るうちに道路が冠水して行きます。ボース氏は「車はあそこに停まってるんですけどねえ」とニューマーケットの前の広場を指さすのですが、そこまで行くだけでも、服はずぶ濡れ、靴は水浸しになりそうです。
ちょうどその時、朝食でも食べに行ってたのか車を離れていたドライバーが大雨の中を戻って来たので、ボース氏がこっちに車を回すように指示しました。そうそう、そう来なくっちゃ。

そんなわけで私とボース氏はほとんど濡れることなく車に乗り込めたのですが、ホッとしたのもつかの間、走り出した車の前方視界が異様に悪いのです。
そりゃあ確かにワイパーも効かないようなものすごい土砂降りの雨なのですが・・・って、そもそもそのワイパーが2本ともないのです。
そのことはボース氏もすぐに気が付いて、「ワイパーどうしたの?」とドライバーに聞いたのですが、ドライバーは苦笑いしながら、助手席に座るボース氏の足元を指さしました。
私は後部座席から少し身を乗り出しボース氏の足元を見てみると、そこには取り外された2本のワイパーが転がっていたのであります。なんでだよ!さらに気になったのは、ドライバー側のドアの窓に、赤黒い布が垂らされていることでした。
そのことについてもボース氏が「なに?それ」と聞いたところ、ドライバーは布をめくり上げて見せ、「ほら、窓ガラスが上がらなくなっちゃったので、布をドアに挟んでいるわけですよ」なんてことを説明するのです。
確かに窓ガラスの上に10cmくらいの隙間ができていて、布を垂らさないと雨がまともに車内に入って来てしまうことでしょう。

しかし所詮布は布、ガラスの代わりにはなりません。だいいち布は透明ではありませんので、視界がすこぶる悪くなるわけです。
つまりこの車は前方は大雨の流れるままの滝越しにしか見えず、右側は赤黒い布で遮られ、さらにエアコンどころかデフレフターもついていない車内は、私たち3人の吐く息で徐々に曇り始めて来ており、もうほとんど外界の様子がよくわからない状態のまま、結構なスピードで走っているのであります。おー、こわ。

コルカタの街の朝の渋滞を抜け、車はいよいよスピードを上げて走り出しました。
そうなると、ドライバーの横の赤黒い布が風にあおられめくれ上がり、雨がばんばん車内に吹き込み始めました。
それまで私は後部座席の真中にでんと座っていたのですが、吹き込む雨でシートの右半分が濡れ出してしまったため、以降は身をひそめるように左側のドアに寄りかかって座ることになってしまいました。

お目当ての農村に着いてしばらくすると、天の恵みか小雨になり、お陰で村をゆっくり見て回ることができました。
なのでせっかくチャーターした車が、ひどいオンボロだったということは、この際大雨の水に流してあげるのであります。

それより驚いたのが(まあ車にも相当驚いたのですが)、コルカタ郊外のゴミの山でした。
なにしろそのゴミの山は、おそらく家庭から出るほぼすべてのものが分別されることなく混ざっているようなのです。
そしてこの降水量の多い街の野積みのゴミからは、おそらくいろいろなものが周囲に流れ出て行くことでしょう。
さらに近くの畑では、ビニールが混ざったゴミをたい肥のようにして耕している光景を目撃してしまい、しかもその辺りはトウモロコシ畑ばかりだったので、「ありゃ・・・もしかしたら私が道端でよく買って食べるトウモロコシも、あんな風に育てられたのかな・・・」と、急に不安になってしまったわけです。

大事に至る前に、市もしくは国の、早急なる安全対策を望む次第であります。

さて、その後はまだ少し時間があったので、植物園に巨大バニヤンを見に行きました。

植物園の入口で、ボース氏に促されるままにパスポートを提示し、台帳に記入し、さらに係の人にチップとして10ルピーを差し出すと、なんと車のまま園内に入ることができました。
でもこれって、正式な手続きによる正当な入園方法なのでしょうか?

たとえ10ルピーとはいえ、金品を渡して便宜を図ってもらおうなんてことは、本来正しき道を歩む人間のすべきことではないのではないでしょうか!

な~んてことは、チェンナイの神智学協会でズルして入ろうとした私には、決して主張できることではないのです。

とにかくまだ小雨が降り続いておりましたので、この場合は車のまま入れてよかったなあ!と素直に喜んでしまうのであります。

樹齢240年というバニヤンの木は、横に張り出した太い枝から気根と呼ばれる根を次々に地上に降ろし、それがまた地面に根を張り幹と成り枝を支え、その繰り返しでついにはその周囲が480mという巨大なテリトリーを造り上げておりました。

そんな自然の驚異ともいえる巨大バニヤンを、カメラに収めようとしたら・・・

大き過ぎてどこをどう写せばいいのか迷ってしまい、結局こんなよくわからない写真になってしまいました。つづく

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