ディウで一番のメインストリートは、海岸沿いを東西に結ぶフォート・ロードである。
フォート・ロードは、バススタンドからポルトガル要塞までの1.5Kmほどの距離だが、散歩するにはなかなか気持ちのいい通りである。私も日曜日の朝、のんびり散歩を楽しんだ。
沿道には、まだ一部ではあるがきれいな歩道も造られている。
犬ものんびり昼寝(朝寝?)をしていた。わずかな柱の陰であり、また体が少し日なたに出てしまっているが、海風に吹かれて気持ちよさそうである。
海とは反対側には飲食店もたくさんあるので、歩き疲れたら一休みできる。
私もここでチャイを一杯いただいた。
ポルトガル要塞の手前にはちょっとした公園もある。
木陰に座って海を眺めてのんびりするにはいいところなのだが、なぜかほとんど人がいなかった。
遠くにはかつての監獄だった人工島の ” Fotim do Mar ” も見える。
西側からこの公園に来ると、特になんの問題もなく自然と中に入れるのだが、要塞側の出入り口にはなぜが頑丈な門扉があり、カンヌキもしっかり閉められていた。
ところがそのすぐわきには人が通れるほどの隙間があり、私はカンヌキを外すのが面倒だったのでそこから外に出た。
要塞は公園のすぐ先にあり、入場料も取られないので散歩のついでに足を延ばすのもいいが、ここではUターンして元来た道を戻ることにする。
フォート・ロードの中ほどには小さな港があり、漁船が何隻かいた。
ちょうど漁から戻って来たところらしく、船倉から魚を出している真っ最中であった。
獲物は大ぶりのカワハギのような魚である。
これを刺身にして肝醤油で食べたらうまいだろうなあ。すぐそこにはビールを飲ませる店もあるしなあ。
港には警察の監視艇も泊まっていた。
どうやらここは官民共用の港のようである。
ちなみに大橋の近くにはフェリーふ頭(というほどの規模ではないが)が別にある。
香辛料貿易の権益争いは遠い昔となり、すでに要塞は無用の長物と化したが、今は今で警戒すべきことがいろいろあるのだろうなあ。
しかし今のところ朝のフォート・ロードは平和そのもので、たちの良くない酔っ払いもまだいないようであった。
*情報はすべて2016年11月時点のものです。
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