ここはインド、ラジャスタン州の砂漠地帯にある踏切です。
そんな踏切で、列車通過を延々と待つ親子がいました。この親子のすぐ右側には踏切があり、少し前に踏切り番のじいさんによって門が閉ざされたのです。
でもここはとても見通しのいい砂漠地帯ですので、列車の接近はかなり早い段階でわかるわけです。なので自動車はいざしらず、徒歩の人などはひょいひょいっと簡単に線路をまたいで向こう側に行けてしまうのです。
実際にほらっ、この親子のすぐ左側の鉄柵の途切れたところから、バイクが線路内に進入しようとしているではありませんか。しかもこのバイクは、レールを越えるために一旦踏切まで行って向こう側に渡り、それからまた柵のない場所へ横移動して、それでようやく線路を渡り切るという、それこそ列車が接近していたら危なくてとてもじゃないけどできない技を使っているのです。
そんなバイクが向こう側に渡り切ってさらに待つこと数分、やっと列車の姿が見えて来ました。さあ、ここまで来ればもうあとちょっとの辛抱です。
列車が踏切を通過し、走り去るその姿が砂漠の景色のはるかかなたに霞んで見えなくなるころ、踏切り番のじいさんは門を開けてくれることでしょう。
お父さん、よく長時間我慢しました。お父さんのその交通ルールを守るマナーは、きっと子どもたちの良き手本となることでしょう。
でも、もしかしたらこの親子、列車の通過を見たかった鉄道マニアだったという可能性も、無きにしも非ずですけどね。
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