〔当時のメモより〕 *金額に関しては当時1ルピーが約2円だったので、ただ単に2倍にすれば円価になります。 2010年3月21日(日) ウダイプール 晴 朝の室温30℃ シティ・パレスの門の所でリキシャに乗りサンセット・ポイントへ。Rs.60 トウモロコシを食べる。 ボートはRs.100だったが50人集まらないと出さないとのことであきらめる。 往きのリキシャが待っていてジャグディシュ寺院まで乗る。Rs.60 徒歩で昨日のジュース屋へ行くが、日曜のため閉まっていた。 ジュース屋にポストの場所を尋ねると、なんとジャグディシュ寺院の前にあるとのこと。 ホテルに帰りシャワーを浴び、洗濯。ズボンもすぐに乾くので全部洗ってしまう。 6時半頃、陽もようやく沈みかけたので食事に出掛ける。今日はホテルと道を挟んですぐ前のルーフトップ・レストラン。 21時過ぎ外で爆発音。 室温は32~33℃ |
【以下の解説は2012年9月19日のものです】
〔以下メモに解説を加えて〕
2010年3月21日(日) ウダイプール 晴 朝の室温30℃
シティ・パレスの門の所でリキシャに乗りサンセット・ポイントへ。Rs.60
「サンセット・ポイント」とはその名の通り夕陽を見るのに適した場所。景色が良く見える「ビュー・ポイント」と同じで、きれいに見える場所ならどこでもいいのである。ガイドブックを見るとウダイプールには二箇所ほど(他にも「隠れた」ポイントもあるだろうが)サンセット・ポイントがあるようで、ひとつは小高い丘の上、もうひとつは湖畔であった。私は前日徒歩でのシティ・パレスの回り込みに失敗していたので、そちらの方向にある湖畔のサンセット・ポイントを目指すことにした。
トウモロコシを食べる。 Rs.20だったが近くの木陰でゆっくり食べていたら、インド人はRs.10しか出していないようだった。
湖畔に着くとさすが「サンセット・ポイント」である、夕陽にはまだかなり時間があるというのに観光客が結構いた。まあ夕陽が良く見えるということは、視界を遮るものが少なく景色も良く見えるということなのだ。 大好物の焼トウモロコシ屋が出ていたのでさっそく食べる。Rs.20はちょっと高いと思ったが、インフレ率の高い昨今のインドでは仕方がないかと思い素直に支払う。しかしその後店の背後から観察していたら、インド人にはRs.10で売っているようであった。店の人もいつまでも立ち去らず、ものすごくゆっくりトウモロコシを食べてる私の視線を気にしているようであった。
ボートはRs.100だったが50人集まらないと出さないとのことであきらめる。
実は私がここに来たのは夕陽を見るためではない。湖畔からボートに乗って湖に浮かぶ白亜の御殿レイク・パレスを間近に見ようと思ったのである。ところが観光船の切符売りのあんちゃんは「50人集まらなければ出さない」と言う。まあ経営的にはそうなのだろうが、辺りを見回してもボートに乗りそうな人は50人も見当たらず、かと言って私が一人で50人分払うのは不可能だったのであきらめた。そこまでしてレイク・パレスを間近に見なくってもいいのである。
往きのリキシャが待っていてジャグディシュ寺院まで乗る。Rs.60
私が乗って来たオートリキシャは、いたずらに空で帰るよりここで待っていた方が得策と思ったのだろう、そのままじっと待っていた。そして私の顔を見ると当然のように「乗れ」と言った。 ああ、乗るともさ。
徒歩で昨日のジュース屋へ行くが、日曜のため閉まっていた。 他の店でスイート・レモン・ジュースを飲む。Rs.20
前日に行った開店二日目のジュース屋が、「明日も来いよ」と言っていたので約束通り行ったが、あちらはしっかり定休日(たぶん日曜日だったので)を取っていた。日本人とインド人の違いを思い知らされ、「ああ、旅に来ているんだなあ」と実感できる瞬間である。 しかしジュース屋など他にいくらでもある。ちょっと歩いて別の店へ。「スイート・レモン・ジュース」は早い話レモネードなのだ。
ジュース屋にポストの場所を尋ねると、なんとジャグディシュ寺院の前にあるとのこと。 再び歩いてそこまで行く。
旅に出ると可能な限り町ごとに絵ハガキを出すことにしている。昨日書いたハガキをどこかで出そうと持ち歩いていたのだが、なかなかポストが見つからず店のあんちゃんに尋ねたところ、先ほどオートリキシャを降りたすぐ横にあったという衝撃の事実が判明した。 で、わざわざそこまで戻って(と言っても宿のすぐ近くなのだが)投函した。そしてこの旅で各地から出したハガキのうち、ここからのものだけが届かなかった。いいか、ウダイプールよ、こ!こ!だ!け!が届かなかったんだよ!なろー!
ホテルに帰りシャワーを浴び、洗濯。ズボンもすぐに乾くので全部洗ってしまう。
衣類の中ではズボンが一番乾きにくい。コットン生地の長ズボンなのだが、布が重なるポケットの部分が難点なのだ。しかし乾季にして酷暑期に入りかけたラジャスタンの風は、そんな部分もあっと言う間に乾かしてくれる。それでは速乾性の接着剤などは、いったいどれくらいで乾いてしまうのだろうか。
6時半頃、陽もようやく沈みかけたので食事に出掛ける。今日はホテルと道を挟んですぐ前のルーフトップ・レストラン。 ビール、パッパル、チキンクリアスープ、ベジ・チョーメン。二人分でRs.465 隣のビルのルーフトップ・レストランでは007オクトパシーのビデオ上映が行われていた。 ウダイプールのシーンまで見てホテルへ帰る。
昨夜とは違うレストランに行ってみたが、景色はそれほど変わらない。隣のビルのルーフトップ・レストランは一段低い位置にあり、そちらがサービスとして行っている映画の上映(テレビとビデオデッキでだが)がここからもよく見えた。「オクトパシー」はウダイプールでロケを行っており、ジェームス・ボンドはレイク・パレスでも大暴れする。しかもジェームス・ボンドは50人分のボート代を払ってそこに渡ったのではなく、宿泊客として渡ったのである。実にうらやましい限りである。
21時過ぎ外で爆発音。 テロかと思い屋上に行くがよくわからない。 また音がしたのでおそらく花火なのだろう。
冗談でなくインドではテロに注意が必要である。もっともいくら注意をしていても、すぐ横で爆弾が爆発したら防ぎようがないのだが・・・ この夜はまだ祭りの続きだったのか、時折爆竹のような音が夜の町に響いていた。
室温は32~33℃ 寒いよりマシと考え、なんとか寝る。 喉が渇く。
人間には適応能力があり、二日目となると昨夜より暑さが気にならなくなった。まあ寝不足でさらに疲労が増しているということもあるのだろう。とにかく寒さに震えて眠れない辛さに想いを馳せ、いかに今の自分が幸せな状態であるかに感謝しながら眠りについたのである。あー、あったけえ。
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