インドの街角でよく見かける動物にこんなのもいます。
はい、豚です、ブタ。しかも人に飼われているわけでない、野生の・・・じゃなくて、野良のブタです。この写真のものは色も白くて本当にブタブタした感じのブタですが、もっと茶色やグレーのものもいて、それなどはブタというよりイノシシといった方がいいくらいのたくましさがあります。
さて、インドはヒンドゥー教徒の多い国ですがイスラム教徒も13%ほどおりまして、それを人口(10憶人として)比率で計算しますと1憶3千万人ということになり、これがあーた、日本の人口より多いということになるわけです。
で、イスラム教徒は宗教上の理由からブタを食べません。それどころかブタを忌み嫌っているのです。つまりこのブタは1憶3千万もの人たちから嫌われながら生きているのです。おお、なんてかわいそうなブタなんだ。
まあ実際のところはブタがいじめられているのを見たことがありませんので、もしかしたらインドのブタは食用に飼育されているブタたちよりも何倍も幸せなのかもしれません。
そんな幸せなノラブタは、こんな風に街角のゴミを漁って生きています。ゴミの中には結構食べられるものがあるようです。
ところが最近はインドもビニールやプラスチックのゴミが増えましたので、以前よりはだいぶゴミを漁りにくくなったことでしょう。写真のゴミの中には、なんと蛍光灯まで見えます。なんだかなあって感じなのです。
そして、そんな各種ごちゃまぜゴミを食べるブタは、やっぱりちょっと食用には向かないのかなあとも思う次第なのであります。まったく実に残念です。
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