私は初めて西武新宿線の電車を見た時にものすごくびっくりしました。なにしろその電車はすべてのドアを全開にしたまま走っていたのです。
でももちろん実際にはそんなことはなく、それは全体が黄色く塗られた車体の中で、ドアの部分だけがむき出しのステンレス(つまり銀色)だったために、私にはそれが電車の内部が見えているように思えてしまっただけだったのです。あー、驚いた!
で、こちら(写真参照)の電車は実際にすべてのドアが全開(というかそもそもドアがついていない)で走っております。こいつはムンバイのチャーチゲート駅を起点として走る近郊型の電車でありまして、朝夕のラッシュ時にはこのドアから半分以上体が出てしまっている状態の人をたくさん乗せて(ぶらさげて)疾走しているのであります。
とかく安全のための注意喚起がひんぱんに行われる日本の電車などから見ますと、実に危ない光景にも見えますし実際危ないわけですが、でもその代りドアに挟まれて怪我をしたり、さらには電車に引きずられてしまったりということは皆無なわけです。
とにかくまあそれはインド国鉄が決めたことなので私は特に文句を言う筋合いではないわけですが、ただこの全開放式の車両を使用している限りは冷房車の普及はないんだろうなあと、そんなあたりまえのことを思うだけなのであります。
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